出版社内容情報
心血管疾患は、急に発症して短時間で致死的な病態に陥る場合や、発症後に安定している状態から急変する場合も少なくなく、このような患者が救急搬送される医療機関の救急部門では迅速で適切な患者対応が求められる。そのため循環器専門医のみならず、救急部に専従する救急専門医をはじめ救急外来診療を担当する他の診療科の医師にも循環器救急に関する基本的な知識と技術の習得が求められる。
本特集では、循環器救急の最前線というテーマで、特に循環器救急患者の初期診療と循環管理のポイントを中心に企画した。最初に総論として循環器救急患者の診断・治療プロセスに始まり、心原性心停止への対応、初期診療に必須の検査と処置、循環管理のポイント、主要な循環器救急疾患、さらに、循環管理が重要な特殊病態へのアプローチとして熱中症と敗血症をとりあげ、各分野のエキスパートの先生方にわかりやすく解説していただいた。循環器専門医を目指す若手医師のみならず、救急患者の診療を担当する医師にとっても循環器救急について学ぶ有用なテキストである。
[]
著・文・その他