出版社内容情報
日本社会における仏教の存在と、信仰の原点を探っていく――。エレガントで知的好奇心をくすぐる珠玉の対話が展開される!
混迷極める日本社会。低成長の時代に、仏教は救いとなるのだろうか? 文学、歴史、芸能など幅広い領域に展開しながらも、日本人における信仰の原点へと迫っていく。長らく仏教に関心を寄せ、深遠な考察を繰り広げてきた五木寛之が発見した仏教のあり方とは何か。また、仏教はいかにして日本で浸透したのか。仏教思想に明るいふたりの巨人が、我々日本人の信仰心や、ブッダ、聖徳太子について独自の視点で語り合う。大人気「発見シリーズ」第2弾!
【著者紹介】
1932年、福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり戦後引き揚げる。早稲田大学ロシア文学科中退。66年、『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年、『青春の門』筑豊篇ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。ほか、代表作に『戒厳令の夜』『風の王国』などがある。近年は仏教に深い関心を寄せ、『百寺巡礼』『大河の一滴』、長編『親鸞』など、著書多数。
内容説明
科学的合理主義を超えた「仏教」の存在とは?聖徳太子は虐げられた民衆のヒーローだった。「反」宗教的だった明治以降の日本文学。仏教における最大のタブーは、「殺人」。釈迦が背負った、悲しみと諦観について。日本人における“仏教”の原点を探る!国民作家と哲学者が仏の不思議を解明!
目次
第1章 人が仏になる不思議
第2章 この世で仏と出会う不思議
第3章 怨霊に仏をみる不思議
第4章 文学にひそむ仏の不思議
第5章 山川草木に宿る仏の不思議
第6章 人生の苦の中にある仏の不思議
第7章 悪をこえて仏になる不思議
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年、福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり戦後引き揚げる。早稲田大学ロシア文学科中退。66年、『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年、『青春の門』筑豊篇ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。国際日本文化研究センター所長などを経て1999年に文化勲章を受章。主著『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)などを通して古代史に大胆な仮説を提起し、文学・歴史・美術・宗教を包括した日本文化の深層に迫る「梅原日本学」を展開しつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshihiro Yamamoto
タロウ