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内容説明
いまや世界中でもてはやされる日本のアニメ。その隆盛のわけは?「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」の高畑勲監督は、平安時代の絵巻物に最大のルーツを求める。アニメーション監督の眼が明かす「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵詞」などの驚くべき“動きの魔術”の実態。
目次
日本人はアリスの同類だった
信貴山縁起絵巻
伴大納言絵詞
彦火々出見尊絵巻
鳥獣人物戯画
バイユーのタピスリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
19
高畑勲さんの著書。紹介されていた『鳥獣人物戯画』以外は全く知らなかった。こういうのが読み解くというのでしょうね。はじめに基本的な用語があり助かりましたが、アニメーションの図解はよく分かりませんでした(;'∀') 絵巻物を手にとって見ることは無いでしょうが、もしも展示されていたらじっくり見たいです。『ちょうじゅうぎが』だけでも借りてこよう。 『 信貴山縁起絵巻 / 伴大納言絵詞 / 彦火々出見尊絵巻 / 鳥獣人物戯画 』2020/12/01
えり
16
学生の時、溝口健二さんの映画を観て、カメラワークがまったく絵巻のようだという小レポートを書いたことを思い出した。この本では絵巻がいかに映画的・アニメ的・漫画的かを語っていて、当時の自分もこういうこと(「時間的視覚芸術」的なこと)考えたなぁ・・・と。モチーフは「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵詞」「彦火火出見尊絵巻」「鳥獣人物戯画」など有名どころ。写真も詳細まで見れて、アニメーション監督視点からの解説が、かなり新鮮、かなり面白い!これ、ほんと傑作、力作。素晴らしい〜。2013/06/29
tama
6
図書館本 前に借りた「疑問符で読む日本美術」で知り。持ちにくい本です。ぜひ、机に置いて読んでください。絵巻を映画のカメラワーク技法で解説してるが、そっちより、絵巻の全部(それほど大版ではないにせよ)と更にクローズアップや初めて見る「摸本」も同時紹介の方が興味深かった。鳥獣戯画で猿と兎が走高跳やってて、着地は傾斜面でザーーッと音が聞えそうだったリ、蛙の田楽を見物する中に猫!がいて、鼠の見物人が兎の着物の裾からそっと見てるとかもう最高でした!コマ割した伴大納言絵巻の子供の喧嘩はすごくいい!そんな見方でお勧め!2016/01/22
まげりん
6
先に絵巻を眺めて、それから解説を読んだ。解説を読みながら、「そういえばそうだなぁ」と無意識に絵巻を読めていたことに驚く。それにしてもどの絵巻物も表情が生き生きしていること!「飛ぶ鉢」として絵本になった信貴山縁起絵巻なんて、本当に12世紀の作品ですか?って感じ。2015/07/08
skr-shower
5
本整理のため再読。見つかって良かった、探していたよ。2021/03/08