出版社内容情報
【目次】
内容説明
バンドマンの恋人が置いていった犬、仕事先で出合った捨て猫、幼少期から共に生きてきたカエルのぬいぐるみ…人以上に大切な、〈人ならざる〉愛しきものたち。彼らと「私」の間に紡がれる、美しく儚い物語とは―純粋で情熱的な愛のかたちを描いた、珠玉の6篇。著者デビュー30周年記念作、待望の文庫化。
著者等紹介
村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。93年『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞・島清恋愛文学賞・柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
94
読了後、改めて寓話の言葉の意を調べてしまったのである。その意は、擬人化した動物等を主人公に教訓や風刺を織り込んだ物語だとある。正に各編がその様なテイストの上に、作家生活30周年と生き方を村山氏が加えられた寓話達なのだろうと思う。僕はそれ程村山氏の著作を読んで来た訳ではないが、作家の筆や創作の腕から感じ入る各編の世界観。解説担当の桜木紫乃氏が文章で出来る仕事の到達点と考えるとの帯を寄せられているが、創作の世界に大人の一人の読み手として浸るという感がとても強い短編集、否、寓話集だったのである。2025/12/28
はち
14
動物とかぬいぐるみとか、人間ではないものとの愛。ぜんぜん違うタイプの6つの短編。スラスラ読めたが、気忙しい時に読む本ではないな🥲。じっくり味わって読めたら、もっと深く感じ取ることのできる作品なんだと思う。2025/12/21
まめ
6
おそらく初の村山さん。言葉の通じない生き物・物への愛情を描いた短編集。なんて艶のある文章を書く方なんだろう。個人的には「乗る女」が一番好み。2025/12/12
okhiroyuki
2
最初の話である「晴れた空の下」が自分は一番良かった。人ならざるものだから、言葉がうまく伝わらないからこそ、救われるようなことがあるのだな。意思疎通できなくても、その人を突き動かす何かは確かにあって、その一方で言葉を交わすから深く理解しあえるというのはもしかすると幻想なのかもしれないのかなとか思ってしまった。面白い作品だな。2025/12/28
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