内容説明
やりきれないことがあるたびに、友だちと食べるケーキの味は格別(『ホール』)。バイト先でケーキを買ってくれる天使たち。その素顔と理由は(表題作)。経理で不機嫌そうな表情の彼女が、唯一笑顔を見せる瞬間を見てしまい(『騎士と狩人』)。特別で、でもいつも変わらずおいしいショートケーキをめぐる連作集。
著者等紹介
坂木司[サカキツカサ]
1969年東京都生まれ。2002年『青空の卵』で“覆面作家”としてデビュー。日常の謎系ミステリのみならず青春小説の書き手としても注目を集める。13年『和菓子のアン』で第2回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
188
『お父さんが出て行って以来、お母さんは大きなホールのショートケーキを買わない。なのに月一で会うたび、お父さんはショートケーキを勧めてくる』。両親の離婚により、母親と二人暮らし、月一で父親と会うという主人公のゆか。この作品にはそんなゆかが主人公となる短編など5つの物語が描かれていました。短編ごとに主人公が変わるからこそ見えてくるものがあるこの作品。「ショートケーキ」の存在感が読者の中にどんどん増してゆくこの作品。読み進めれば読み進めるほどに、無性に「ショートケーキ」が食べたくなってもくる美味しい作品でした。2026/09/27
蝸牛
79
「ケーキ」と入力するとショートケーキ(苺がの乗ったカットケーキ)が出てくるのが日本で、カップケーキの絵が出てくるのが世界。確かに。ショートケーキにまつわる5つのお話は、どれも読みやすく、甘く切ない気持にもなりました。2025/08/29
涼
71
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/12/post-69514a.html ショートケーキにまつわる短編集です。 駅地下ビルのケーキ屋でアルバイトをしているカジモト君とその姉が出てくる、【ショートケーキ】と【騎士と狩人】が好きでした。2024/12/06
のんちゃん
63
ショートケーキ🍰を中心に、各話の主人公が前話の主人公にちょっとずつ関わりながら話が進んでいく連作短編集。坂木先生が歌人岡野大嗣さんの歌に感銘を受けてできた作品。ショートケーキを万人が好むものと位置付け、それを希望の光と捉え、そんな物語をのこしたいと作者が思われて書かれた作品と解釈した。そう、ケーキって今はいつでも食べられるけど、やっぱり記念日とか特別な日に食べるって印象がある。だからそれを食する機会は特別な希望の光を放つ時なんだと思う。読み終えた後、すごく幸せな気持ちになった。こういう読書が私は好きだ。2025/04/29
D
52
ショートケーキをテーマにして家族や友人関係を描く短編連作小説!ほっこりしましたね。ケーキと紅茶をおやつにしたくなる。2025/05/13




