内容説明
ナポレオン・ボナパルトは永遠の英雄であり、波瀾に満ちた生と死は多くの謎に包まれている。その中でも最大のものとされていた死因については、砒素による毒殺説が定着し詳細な経緯も明らかにされつつあるが、最近、パリに埋葬されている遺体が、実は密かにすり替えられた別人のものではないかとの疑惑が、研究家の間で囁かれ始めた。真実はどこに?そして依然として残る多くの謎の解明は。
目次
1 ナポレオンの活躍と功罪
2 東方への夢を阻んだイギリス人
3 ロシア戦役とエルバ島
4 ワーテルローの戦いとセントヘレナ島
5 セントヘレナ島異聞
6 ナポレオン毒殺のミステリー
7 遺体すり替えのミステリー
著者等紹介
倉田保雄[クラタヤスオ]
1924年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。時事通信、ロイター、UPI東京支局に勤務の後、53年共同通信社に入社し、ロンドン特派員、パリ支局長、編集委員を歴任
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感想・レビュー
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中島直人
4
(図書館)イマイチ。完全B級に徹するでもなく、凄く中途半端な印象。2021/08/09
紫
3
2001年刊行。広く浅く、といった感じのナポレオン雑学本。正史・通説のナポレオンを知りたいというより、マジメな伝記では取り上げられない、どちらかといえば『ムー』やら『別冊宝島』のような異説・スキャンダルの特集本といった印象なのであります。潜水艇によるセントヘレナ島脱出作戦、ナポレオンのライバルたちの略伝、はては中国人奴隷(苦力)との友情を描いたフィクションまで、収録エピソードは多岐にわたり、とりわけ大ネタはナポレオン毒殺説と死体すり替え説でしたが、どれも通りいっぺんの紹介なので信憑性はいま一つ。星4つ。2022/08/10
May
1
「パリに眠る遺体は偽物?」というコピーに引かれ、内容を確かめずに購入したのだが、内容に偽りありである。遺体すり替えに関することなど、20ページほどしかないのだ。外はナポレオンに関する雑事を記載しているだけで、特に読む必要のない本である。「ナポレオンの謎は解けた」(ルネ・モーリ/コンデ・モントロン共著)などの本の要約が載っているため、本編を読まずにその内容を知ることができるという点が本書の唯一の利点であろうか。2001/09/01