内容説明
同潤会アパートに貧しい少年期を送り、宝塚海軍練習航空隊で終戦を迎え、印刷工として働きながら夜間高校に通い大学に入学し、出版社で働く青年。若くして病死した兄、事故死した父、芯の強い母、精神を病む末弟、夜の仕事に就く妹、そして数々の女性遍歴…。第13回群像新人文学賞(小説部門)受賞の表題作ほか、「文學界」「群像」「新潮」などに発表した短編・中編21編を掲載。
著者等紹介
勝木康介[カツキコウスケ]
本名、高木利夫。昭和5(1930)年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。法政大学名誉教授。昭和45(1970)年、小説『出発の周辺』によって第十三回「群像新人文学賞」(小説部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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