文春文庫<br> 昭和史をどう生きたか―半藤一利対談

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文春文庫
昭和史をどう生きたか―半藤一利対談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911089
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

吉村昭と「東京の戦争」、野坂昭如と「無責任論」、丸谷才一と「戦争と艶笑」、野中郁次郎と「撤退と組織」…十二人と語る激動の時。あの戦争と歴史をめぐる12人との対話。

私たちは「昭和」をこう生きた。君たちはどう生きるのか?



「半藤昭和史」のエッセンスがここに!



【目次より】

澤地久枝 ふたつの戦場 ミッドウェーと満洲

保阪正康 指揮官たちは戦後をどう生きたか

戸?一成 なぜ日本人は山本五十六を忘れないのか

加藤陽子 天皇と決断

梯久美子 栗林忠道と硫黄島

野中郁次郎 撤退と組織

吉村昭 東京の戦争

丸谷才一 戦争と艶笑の昭和史

野坂昭如 無責任論

宮部みゆき 幕末から昭和へ 熱狂の時代に

佐野洋 清張さんと昭和史

辻井喬 戦後六十年が問いかけるもの

半藤 一利[ハンドウ カズトシ]
著・文・その他

内容説明

あの戦争の指揮官たちのそれぞれの戦後。硫黄島の戦いに殉じた栗林中将の手紙。東京空襲の空に凧を揚げていた少年。「阿部定事件」で中断した国会。反安保デモの終わった夜―。激動の「昭和史」を目撃した半藤氏と十二人の対話がポスト平成時代に問いかける。「私たちは『昭和』をこう生きた。君たちはどう生きるのか?」

目次

ふたつの戦場 ミッドウェーと満洲(澤地久枝)
指揮官たちは戦後をどう生きたか(保阪正康)
なぜ日本人は山本五十六を忘れないのか(戸高一成)
天皇と決断(加藤陽子)
栗林忠道と硫黄島(梯久美子)
撤退と組織(野中郁次郎)
東京の戦争(吉村昭)
戦争と艶笑の昭和史(丸谷才一)
無責任論(野坂昭如)
幕末から昭和へ 熱狂の時代に(宮部みゆき)
清張さんと昭和史(佐野洋)
戦後六十年が問いかけるもの(筒井喬)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で第12回新田次郎文学賞、10年「ノモンハンの夏」で第7回山本七平賞、18年「昭和史」(全二巻)で第60回毎日出版文化賞特別賞、27年第63回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

45
昭和戦前の日本は、なぜ破滅の道を進んでしまったのか。戦争を左右し、国の要衝を握っている人物たちが、都合の悪いことをひた隠しにしてしまったことなど、対談の中で昭和史の実情を明るみに出しているが、そういう体質が、実は今でも続いていることも語られていて、これには大変な危惧を感じる。昭和史を語る本でありながら、「君たちはどう生きるのか?」を問いかける本。2018/12/02

みっちゃんondrums

27
1998~2011に渡る対談集。お相手には鬼籍に入った方もいらしゃる。ほぼ戦中から戦後を話題にしている。下町出身の半藤さんはいつもながらきっぷのいい物言いで、人情味にあふれている。各章で、こみ上げてくるエピソードが挙げられている。日本人と日本をまじめに考えたくなる。「どうも、日本人というのは歴史を右か左か、善か悪かはっきりした立場で割り切らないとおさまらない性癖でもあるのでしょうか」「軍の指揮官たちはもちろん、兵隊経験のある方もしだいに亡くなっています・・・誤った史実や伝承が生まれないようにしたいですね」2018/10/03

金吾

25
○興味深い対談集でした。責任ある立場の人が責任を取らない無責任さ、信念がなく時流に乗る者、結果からの原因の邪推について感じることがありました。山本元帥も責任という意味では余りあるとは感じませんが、半藤さんの山本元帥への激賞振りも含め面白かったです。澤地さん、保阪さん、梯さん、野坂さん、辻井さんとの対談が良かったです。2021/02/10

てん

17
半藤一利と12人の有識者の対談を再録したもの。対談者のほうも鬼籍に入った人が多い。太平洋戦争に関した内容が多いが、松本清張や阿部定事件、幕末史、司馬遼太郎に関する内容もあり面白い。「日本の組織に一番欠けているのは自己点検による自己改革。さらに言語化。」その通り。驚くほど何も変わらない。昨今、うすら寒い感じをうけることが増えた。昭和は遠くなったが、再度学びなおす必要性を感じる。2021/04/17

Ayako

15
主に戦争前後の出来事をテーマとした、半藤氏と著名人達の対話集。この時期は数々の事件があったが、名前と概要だけは知っていてもその背景やそもそもの発端となった出来事までは知らない事が多い。この本で初めて知った事が多く、勉強になった。この時代の人々が何を考え、どこに向かおうとしていたのか。歴史は脈々と過去から未来に繋がっているものだ。昭和史を学ぶ事は、これからの日本の行く末を占う上でも有益であろう。2019/03/26

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