文春文庫<br> フラミンゴの家

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文春文庫
フラミンゴの家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167801212
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

町の下半身と揶揄される「さかえ通り商店街」で実家のスナックを手伝うバツイチ男・正人。元妻が入院したため、幼い頃に別れた反抗期の娘と暮らすことになり、同棲中の恋人も追い出したのだが、簡単に親子の距離は縮まらない―。家族の再生に悪戦苦闘するヘタレ男が涙と笑いを誘う、芥川賞作家の傑作長篇。

著者等紹介

伊藤たかみ[イトウタカミ]
1971年兵庫県生まれ。95年早稲田大学政経学部在学中に、「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞しデビュー。2000年「ミカ!」(理論社)で第49回小学館児童出版文化賞、06年「ぎぶそん」(ポプラ社)で第21回坪田譲治文学賞、「八月の路上に捨てる」(文藝春秋)で第135回芥川賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

311
これはいい。ヤンキー風の父親・正人が、離婚後別れて暮らしていた小6の娘・晶を夏休みの間だけ引き取るところから物語は始まる。簡単に言えば「喪失と再生、正人(父親として)と晶の成長の物語」なのだが、そこへ著者ならではの繊細な描写力が加わって、絶妙な作品に仕上がっている。関西弁の会話も、物語にいっそうの魅力を加えている。今年上半期ベストの予感。2018/04/07

じいじ@

112
 オモシロイ! 関西弁が一層の親しみを醸し出す人情家族小説です。別れた元妻の入院で、急遽娘との暮らしが始まります。自由奔放な娘の来宅に、慌てて同棲の女を実家に帰らせて対応する不器用な父親の緊張した戸惑いぶりが、何とも可笑しい。でも、このヤンキーな父親が愛着を抱かせるオヤジなのだ。噛み合わなかった二人の関係が徐々に…。著者は、この父と娘の距離感、感情を絶妙に描き上げています。笑って、泣かせてくれる、ハートフルな温かい小説です。2018/04/13

papako

77
うわー、なんてええ話なんや!お気に入りさんのレビューで気になって。初めての作家さん。芥川賞作家さんなんですね。こてこての関西弁が心地よく、関西の田舎の息苦しさ。親の病気で押しつぶされそうな娘。ぎこちない父親と娘、そしてそんな二人を囲んでいる友人や彼女たち。関西のちょっと恥ずかしがりでお節介な人たちのお話。片瀬さんがパパになり、徐々に家族に戻っていく。そして彼女のあや子さんがいい味出してる!号泣ではなく、静かにじんわり泣かされました。ほんま、ええ話です。芥川賞受賞作も読んでみよう。2018/04/26

ぶんこ

77
何となく読み始めたのに、夢中になってしまいました。もし街中ですれ違ったら怖いであろう正人さんと周囲の人々でしょうが、温かくていい人達。唯一の頼れる大人だった母が、末期の癌で余命いくばくもないとあっては、不安でたまらなかったであろう晶ちゃん。母の再婚予定の小早川さんは、いざという時真のヘタレだと感じて、余計心細かったでしょう。そんな時、ずっと分かれて暮らしていた父と、父の相方あや子さん、父の周囲の人々に可愛がられ、守られ、本当に良かった。読後感爽やかです。2016/03/10

はつばあば

68
関西の田舎を舞台に関西弁なので辛い内容なのにほっこりする。元妻の入院中に6年生になった娘を預かるチョイ軽父親。口の悪さや行為の粗っぽさに驚きもするが、地元の付き合いの深さと愛情を感じる。そうよ、大人だからって完璧じゃないわ。婆になってでも私もまだ子供。娘達に「大人げない」と云われようが、母が生きてる限りまだ娘じゃ!。とは云うものの娘として最後の締めくくりを全うできるよう・・時間は際限なく有るわけでないので、気を引き締めて母と過ごそう。重い内容ですが読後感がよかったので少しの間たかみさんに浸ろう。2016/03/07

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