文春文庫
語り手の事情

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

66
正直、この小説が構築する幻想の世界になじめなかった。妄想に陥りがちな「人間」というものに、自分を投影できなかった。読書家では人気があった小説だっただけに少し残念。

KAZOO

48
中国ものばかり書いておられる作者が舞台をイギリスのヴィクトリア朝に移してのエロティック小説です。毀誉褒貶いろいろあるでしょうが、私は谷沢永一さんが推薦しておられたヴィクトリア朝の作者不詳の厚い文庫本3冊のこれよりものすごい小説を読んでいるのでまあおとなしいほうだなあと感じました。ほかのところでは連載してくれないので、文学界に連載されたそうです。2015/05/14

りつこ

43
長年の積ん読本なのだが、こんな内容だったのか!満員電車で読むのはかなり勇気が必要。読んだけど。エロのようでエロでなく、哲学的なようで結構おバカで、マニアックなようでわりと普通という、なかなか感想が書きにくい小説。「後宮小説」がとにかく大好きなのでそれに比べると劣るけど(私にとったら)、でもユニークな小説を書くひとだなぁという印象。語り手が変わって急にギャル語?になるのはいかがなものかと思いながらも、面白かった。2017/04/14

ロマンチッカーnao

23
読友さんが読んでいて面白そうなので読んでみました。エロを語りつつも、全然エロくなく、言葉にお持つ力。その言葉を紡ぎだす心の中での動き、妄想力であったり、想像力であったりというものを語る哲学書のような趣を持つなんだかよくわからない本。しかし、読みやすく一気に読了。知らずに読めば翻訳と思ってしまいます。そういう文体を狙ったのかな。。2016/07/19

片瀬

14
語り手=筆者でなく、まさかのクーデレメイドに萌え。ヴィクトリア時代の英国に性の制約から解放されたい変態紳士が訪れるお屋敷がありました(ちょっと待て)。ああ、じゃあ、そこに仕える可愛いメイドさん達が×××してくれると……そう淡い期待を抱いたのは読者も同様。しかし、待ち受けていたのはおカタい「語り手の事情」でありました。なんたる焦らしプレイ。ですが、理性に則って変態を語るというスタンスもまた趣きがあります。その姿勢がポルノに爛れるまでの過程が良いのでしょう。語り手の言うとおり、次はもっと力を付けて再読します。2016/03/14

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