出版社内容情報
我々の祖先は、恥の文化を持っていたのだが。かつて庶民が共有したあのモノと情景を、一流のユーモアで綴る爆笑絶滅風俗事典。
内容説明
布団はなくても眠れるが「蚊帳」がなくては眠れなかった。「夜這い」には、泥棒と間違えられないための作法があった。居候、後家さん、花柳病に良妻賢母、恥ずかしがり…かつては日本人皆が共有していた日常の風景とエピソード。今は昔の言葉たちにまつわるアノ気持ちが、なぜかしみじみ蘇る、笑いと郷秋の絶品エッセイ集。
目次
居候三杯目にはそっと出し
ふんどしもなくてことすむ案山子かな
我が好かぬ男の文は母に見せ
気のつかぬ病 和尚の賢虚也
喰いつぶすやつに限って歯を磨き
いやならばいいが嬶にそういうな
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高女卒業。戦後、「文芸首都」の同人となり、小説を書き始める。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。ユーモアにいろどられた世相風刺と、人生の哀歓を描く小説やエッセイは多くの読者のこころをつかむ。父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始め、佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により、平成12年第48回菊池寛賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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