出版社内容情報
さまざまの男や女、とりどりの恋生きること、愛すること、生きていたらもっと楽しい、いいことがあるかもしれないと希望をもたせる可愛くて、ちょっと淋しい長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
72
面白かったです。可愛くて優しくて甘い恋愛小説。様々な男女と色とりどりの恋模様が微笑ましく、楽しく語られていました。時代は違えど、恋する気持ちは今まも昔も変わらないものですね。人を好きになることで抱く希望を教えてくれるようでした。最後にちょっぴり物悲しいのも味わいがあります。2018/05/03
きみさん
3
1977年刊 文春文庫¥360 懐かしい田辺聖子さんの初期の作品。女性の新しい生き方を大阪を舞台に展開している。 さすがに連絡手段にケータイのないところなんかは時代を感じさせられるが、心理描写にかけて現代と変わらない微妙な把握の仕方は、著者独特。2014/12/15
estate
2
阿佐子が自分と違いすぎて、なんだか終始掴みきれなかったような気がする、、 おはなしの雰囲気は好きだった。 裏表紙の『生きてたら、もっと楽しい、いいことがあるかもしれないと、ふと、あなたに希望をもたせることができれば、どんなに嬉しいことでしょう。』という言葉に惹かれて購入したので、田辺聖子さんのエッセイを今度読んでみたい。 2021/03/01
雛
1
『1968年発表の「ハイミスもの」の草分け的長編小説。タレント・クリエーターとして蝶のように恋から恋へ飛び回りながらもどこか厭世的で孤独の影をまとったヒロイン・阿佐子は、天使のようでもあり小悪魔のようでもあり読後にはどことなくビターな余韻が。』