内容説明
もうすぐ100歳!スジを通して生きてきた愛子センセイの笑って元気になる痛快・爽快エッセイ集。
目次
1章 “幸福についての“女の背ぼね”40~70代”苦労は必ずしも不幸ではない
2章 “私好みの“女の背ぼね”50~70代”適当に賢く、適当にヌケている
3章 “夫婦関係の“女の背ぼね”40~60代”慢性の病気を克服していくように
4章 “親としての“女の背ぼね”40~60代”女と母は強くあれ
5章 “男性に対する“女の背ぼね”50~60代”これが男というもの
6章 “老いを生きる“女の背ぼね”50~70代”いつ死んでも未練はない
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
1923年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。1969年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、1979年『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、2015年『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。2017年旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ただぞぅ
10
もうすぐ百寿を迎える著書。経済成長により生活様式や感覚も急激に変わり始めた頃、古き良き価値観を忘れまいと憤慨したが、今では暖簾に腕押し状態。時代の流れには逆らえない様子が伺える。50年前に書いたエッセイ集。だが時代錯誤は感じられない。特に印象深ったのは結婚相手に「完璧な理想の相手などいない」ということ。隣の旦那、奥さんは一部分しかみえないが自分の相手は長所、短所も全てがみえる。人は悪い部分の裏側にいい部分がありその逆もある。現実も同じで人はその総和を生きている。そう思うと他人の比較ほど無意味なことはない。2023/07/21
佐藤ゅ
2
5章「これが男というもの」に出てくる女千人斬りを目指した男というのは愛子センセイのお父上、佐藤紅緑氏のことかと!明治時代のお話です笑!令和の今ではおとぎ話みたいですね〰️2023/06/22
花陽(かよう)読書会
0
活字の多い難しい本ばかり読んでいると、ふと、こうしたエッセイで「息抜き」になるのは、良い読書傾向とのこと。ただし、もう還暦も米寿も過ぎてくると、年寄の言葉には「そうよねぇ」と納得はするが、ちょいと頭の刺激には欠けるかも。読者が年配になったら、若い作家のエッセイを読んだ方が、価値観の違いを楽しめて、刺激になるかも?とのことでした(※読書会談)。2023/08/08