出版社内容情報
江戸後期、南下する大国ロシアと鎖国をつらぬく日本のはざまで、数奇な運命をたどった快男児・高田屋嘉兵衛の波瀾の生涯を、雄大な構想のもとに描く大長篇全六冊
内容説明
江戸後期、淡路島の貧家に生れた高田屋嘉兵衛は、悲惨な境遇から海の男として身を起し、ついには北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人に成長してゆく…。沸騰する商品経済を内包しつつも頑なに国をとざし続ける日本と、南下する大国ロシアとのはざまで数奇な運命を生き抜いた快男児の生涯を雄大な構想で描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード＠永遠の若者協会・怪鳥
80
江戸後期、まだ鎖国状態であった日本。淡路島の貧しい家に生まれ、海の男として身を起こし、ついには北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人となった高田屋嘉兵衛の物語。読んだのはかなり以前のこと。また読み返したい作品の一つではある。★★★
☆エンジェルよじ☆
26
幼い頃に一人で生きていかなければならなかった嘉兵衛。村でのイジメの凄さに驚いた。兵庫へ出て船乗りとしての一歩を歩み始める。高田屋嘉兵衛という人物を知らなかったので、どんな事が待っているのか楽しみです。当時の結婚ってなんか凄いわ。2019/04/04
KF
21
７年ぶりの再読。結構厳しく辛い描写が続くと記憶していたがやはりスタートがキツイ。それでも淡路を抜けて西宮に至ってからは結構読んでて明るい気持ちになれるシーンが多い。船の機動力ってのはやっぱり魅力ですね。当時の船好きってのは今の時代で言うと鉄オタに通ずるところがあるかな？2018/02/05
Dai（ダイ）
20
久しぶりの 司馬遼太郎。数少ない未読作品。大切に読まなくては。2017/03/31
calaf
17
昔から、イジメってあったのですねぇ...というか、今よりよっぽど陰湿というか裏に隠れている気がする...その経験が、後に嘉兵衛に影響を与えたのだろうか...多分そうなのでしょう。さて、兵庫でおふさと暮らし始めた嘉兵衛は今後・・・2014/01/22
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