内容説明
中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、たかだか十数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない―。一九七二年の国交回復以来、親愛と憎悪の間を大きく揺れ動いてきた日本と中国の関係を、歴史の遠近法で検証してみると、なぜ中国側が首相の靖国参拝を問題とし、繰り返し「歴史問題」を取り上げて謝罪を要求するのかが明確になる。全土を覆うかにみえる「反日」は、中国側が仕掛けた戦略なのだ。
目次
序章 国交三十年の風景
第1章 歴史問題をめぐる中国指導部の矛盾―江沢民訪日の教訓
第2章 「日本人民を刺激すべきでない」―歴史問題で修正図った朱鎔基訪日
第3章 「皇軍に感謝する」―毛沢東・周恩来の対日戦略
第4章 「迷惑」か「謝罪」か―日中国交正常化の限界
第5章 歴史問題の浮上―「反覇権」外交の転換
第6章 天安門事件の衝撃―日本への再評価
第7章 江沢民体制と愛国主義の鼓舞―日中の相互反発
第8章 「善意をもって隣国に対処する」―胡錦涛政権と歴史問題
終章 歴史問題はどこへ行く
著者等紹介
清水美和[シミズヨシカズ]
1953年、名古屋市生まれ。京都大学経済学部卒。中日新聞社入社、三重総局、東京社会部、特別報道部を経て、北京語言学院で語学研修。その後、香港特派員、北京特派員、米コロンビア大学客員研究員等を歴任、2001年12月まで中国総局長。02年1月より東京新聞(中日新聞東京本社)編集委員。中国滞在十年の経験を生かし中国報道、評論活動を展開
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