出版社内容情報
密通を知って上司を斬り捨て、妻を廃坑の闇の底に突き落して逐電した男がたどる数奇な運命。西国に赴任した彼を待ち受ける試練。胸おどる大伝奇ロマンの第一部!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
23
オンラインの麻雀ゲームにはまってしまい、すっかり読書量が減った( ´∀` )。 清張の時代小説だが、彼らしく推理・サスペンス要素が満杯。 岡山の役人伊丹恵之助は、不貞を働いた上司と妻を殺害し逐電する。旅の途中、幕府の有力者と出会い、気に入られ江戸へ。「お山方」の経験のある恵之助は、有力者に頼まれ、九州は日田の役人となる。任務は、幕府の思惑通りに量を得られない「銅」、これは各銅山が意図的に銅を隠しているとの疑いがあり、その調査である。話自体も面白いが、当時の世相・風俗の話も存分にあり楽しめる。 ★★★★2020/09/25
kaorin
1
母に勧められて手に取る。清張作品はいくつも読んだが、これはかなりの長編大作。時代物でもあり、図書館で借りた本で、字が小さい。読み切れるのか?という当初の不安を裏切り、読み進めている。誰が敵で誰が味方だ?お島の正体は?嘉助よ、おえんよ、どうか無事でいておくれ。。。次に続く。2022/03/08