出版社内容情報
◎元「ネイチャー」誌編集者が贈る、かつてない人類史
人間はどこから来て、どこへゆくのか?
この古くて新しい問いに答えようとする新たなる名著が誕生した。
著者はいう。
並はずれた種である人類は、いま超生命体になりつつある、と。
その超生命体=ホモ・オムニス(集合性人類)とは何者なのか? 本書は宇宙の誕生から説き起こし、人類という種がいかにして自分たちを変え、自然との関係を変えてきたかを語りつくす。
その語り口は、自然科学と人文科学が融合した、現代ならでは知見を縦横無尽に往来する、ビッグ・サイエンスにしてビッグ・ヒストリーといえる。
人間をここまで変えてきた進化、なかんずく文化の進化がいかになされたのか。著者は4つの要素がそれを推し進めたのだという。
火。
言葉。
美。
時間。
火を使うことは、人間の利用可能なエネルギーを飛躍的に増大させ、わたしたちを生物的な限界から解き放った。
言葉という情報こそが、複雑な文化的知識を正確に伝え、わたしたちを協力させることを可能にした。
美が、わたしたちの活動に意味をもたらし、共通のアイデンティティで融合させ、大規模な社会をつくりあげた。
そして時間が、世界を客観的・合理的に説明する方法の基盤となり、わたしたちの科学をここまでにした。
この4つの要素と人類の物語は新鮮な驚きに満ち、今まで気づかなかった人間観を与えてくれる。そして、生物進化を超えた文化進化の先には「超人類」の姿が見えてくる……。
2020年の英国王立協会(世界最古のもっとも権威ある学会)サイエンス・ブック賞最終候補作。科学本の垣根を超え、知的刺激を求めるあらゆる読者に贈る、待望の邦訳。
内容説明
「美」と「時間」の発見がヒトを特別な種にした。人文科学と自然科学の架け橋となり人間観を刷新する、新たなる論客の傑作。
目次
序章 人間がいかに生物学的人類を超える種となったかについての物語へようこそ
創世記
第1部 火
第2部 言葉
第3部 美
第4部 時間
著者等紹介
ヴィンス,ガイア[ヴィンス,ガイア] [Vince,Gaia]
サイエンス・ライター、作家。『ネイチャー』誌、『ニューサイエンティスト』誌のシニア・エディターを歴任。『ガーディアン』、『タイムズ』、『サイエンティフィック・アメリカン』などの新聞・雑誌に寄稿する。60ヶ国以上を歴訪し、3ヶ国に暮らした。現在はロンドンを拠点とし、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの人新世研究所のシニア・リサーチ・フェローも務める。2014年のデビュー作『Adventures in the Anthropocene』(『人類が変えた地球 新時代アントロポセンに生きる』小坂恵理訳、化学同人)は英国王立協会サイエンス・ブック賞を女性として初めて受賞
野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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