出版社内容情報
シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。
房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。
「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。
内容説明
シリーズ第10弾。今、明かされる「ガリレオの真実」。殺人事件の関係者として、ガリレオの名が浮上。草薙は両親のもとに滞在する湯川学を訪ねる。シリーズ最大の秘密が明かされる衝撃作。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
997
ガリレオシリーズの1冊というより、湯川学が探偵役を務めながら彼の人生が絡む人情ミステリと読むべきか。犯行スタイルに特段のトリックやひねりはなく、湯川が科学により事件を解決することもない。殺人動機も『容疑者Ⅹの献身』に似ていて途中で先が読めてしまうし、最後に判明する意外な事実もとってつけたようで偶然が過ぎる。近作の『希望の糸』や『白鳥とコウモリ』などの系譜に属しており、本格物を期待していた読者には肩透かしだ。しかし重箱の隅をつつかず純粋にエンタメとして見れば、東野さんらしい軽快で楽しめる読み物になっている。2021/10/28
うっちー
864
映画化されるのでしょうが、映画を見ているような小説でした2021/09/06
射手座の天使あきちゃん
824
あらあら、東野さん とうとう科学や物理のトリックがネタ切れなの? と思うほど今回は、肉親の情愛後方2回転宙返り、ガリレオ先生出生の秘密横ひねり、みたいな出来栄えでした。もう少しG難度かH難度のトリックが欲しいところでしたね(笑)2022/08/20
bunmei
800
湯川博士が意外な展開で登場し、名コンビの内海と草薙と共に、殺人事件の謎に迫るガリレオシリーズ。戦後の貧しい時代から現代までの3世代に渡る悲哀の連鎖をバックボーンとした事件は、いかにも東野作品。また、クールな湯川博士も、親の介護に携わり悪戦苦闘しているシチュエーションにも年月の重みを感じる。今回は、そんな湯川博士が、容疑者との関りを疑われる中、彼の出生の秘密までもが事件の謎に関わってくる。本シリーズの醍醐味であるサイエンストリックの謎解きは本作では封印。ヒューマンタッチのミステリーとして仕上がっている。 2021/09/16
Nobu A
787
東野圭吾著書X冊目。残念ながら本サイト登録前の読了本は正確な冊数不明。それよりも読了済みか未読了か把握出来ていないのが憂鬱。全著書読みたいだけに。久々の一気読み図書館本。温泉施設に携帯し入湯を繰り返しながら休憩中に頁を繰る手が止まらなかった。特に登場人物のやり取りが粋。湯川と草薙の根拠のある仮説とこじつけの妄想との違い等、現実的ではない。同等の知的レベルが必要だが読む分には楽しい。また、隠れ命題でもある片親の養育問題や生き甲斐を巧みに組み込み、感情移入しやすくした物語展開。相変わらず読み易い筆致。2023/07/16
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