出版社内容情報
道具の競り市で「茶杓箪笥」を手に入れた真之介。中の茶杓は一つだけが行方不明。惜しくも急逝した著者が遺した好評シリーズ第四弾。
新撰組や憂国の志士が闊歩する幕末の京都。若夫婦の真之介とゆずは、その地で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。ある日真之介は道具の競り市で「茶杓箪笥」を買って店に持ち帰った。「茶杓箪笥」はその名のとおり茶杓を収める箱で、仕切りに一つずつ茶杓が収められていたが、一つだけ中が空いているものがあった。そこにあるべき茶杓をめぐり、新撰組の芹沢鴨、茶の湯家元の若宗匠、もとの「茶杓箪笥」の持ち主、そしてゆずの間で騒動が持ち上がる。 そこにあるべき茶杓はあの利休居士のものというが、真相は? 物を見立てる不思議と喜びを描く「とびきり屋見立て帖」、惜しくも急逝した著者が遺したシリーズ第四弾。表題作を含めた傑作連作短篇6本を収録。
内容説明
五十本の茶杓の中に一本だけあるという、「ほんまもん」の利休の茶杓。はたしてゆずは目利きできるのか―?道具屋若夫婦の奮闘を描く“はんなり”系時代小説「とびきり屋見立て帖」シリーズ第四弾。
著者等紹介
山本兼一[ヤマモトケンイチ]
1956年、京都市生まれ。同志社大学文学部及び芸術学専攻卒業。99年「弾正の鷹」(同タイトルの短篇集に収録)で小説NON短編時代小説賞を受賞。2004年「火天の城」で松本清張賞を受賞。09年『利休にたずねよ』で第一四〇回直木賞受賞。2014年2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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