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内容説明
困難を抱える子どもの実践を方向づける特別支援教育。PDCAサイクルで追求される「個に応じた指導」は、心理アセスメントへの依存を強め、実践の全過程を客観化し可視化する。いま、「教育」という人間的な営みが、子どもの行動を変容させる「操作」に置き換えられようとしている。
目次
序章 知的障害をもつ子どもと特別支援学級の役割(障害をもつ子どもたちとともに―教育実践への問題意識;あらためて、子どもの「声」に耳をかたむけて―特別支援教育の質を問い直す ほか)
第1章 学級に生活とドラマをつくる(ドラマチックに生きる子どもたち;ドラマへの参加をしかける ほか)
第2章 自分と友だちを好きになる(寄り合い所帯からの学級づくり;話し合いながら学芸会をつくる ほか)
第3章 いまを生きる障害をもつ子どもの「声」を聴く(話したことや作文に含まれている子どものねがい;子どもの気持ちをていねいに聴きとって ほか)
第4章 知的障害学級における「自己の育ち」への挑戦(絵本世界への参加による学習の試み―杉山敏夫の実践に学ぶ;友だちとの関係を築き、自分に気づく―永田三枝子の実践に学ぶ ほか)
著者等紹介
大高一夫[オオタカカズオ]
1950年茨城生まれ。1974年東京都知的障害養護学校に新任教師として採用され12年間勤務し、その後東京都小学校障害児学級の担任として24年間(3校経験)勤務し、2010年3月31日退職。教師歴36年
杉山敏夫[スギヤマトシオ]
1949年東京生まれ。1975年、東京都公立学校小学校教員採用を皮切りに、東京都心身障害学級(知的固定制)担任、東京都立知的障害養護学校中学部担任、東京都心身障害学級(肢体不自由固定制)担任、東京都公立学校小学校3年生担任、東京都心身障害学級(知的固定制)担任を経て、2010年3月31日、東京都公立学校小学校定年退職
永田三枝子[ナガタミエコ]
1950年生まれ。大阪生まれの大阪育ち。34年間の教員生活の内、31年間を特別支援学級に勤務。2011年3月31日退職
森博俊[モリヒロトシ]
1948年生まれ、東京大学大学院博士課程満期退学。現在、都留文科大学教授(障害児教育論・臨床教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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