平蔵の首

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163812502
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

老盗賊が最後の大仕事として狙うのは、あの火盗改。弟の仇を討つべく、深編笠を被った「平蔵」と対峙するが……鮮烈かつ大胆な新シリーズ。

著者等紹介

逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

57
久々の逢坂剛さん。最初のページ開いて、タイトルの『平蔵』が火付盗賊改の長谷川平蔵と知り、即借りることに。悪党の二つ名《血走り勘兵衛》や《《野火止矢左衛門》など雰囲気たっぷり。どんでん返しも楽しい。とはいえ、まだまだ顔見せ程度の一冊かと。平蔵を始めとした火盗改・手先、そして悪党を深く掘り下げるのはこれからでしょうか。逢坂版・長谷川平蔵としてシリーズ化期待します。困るのは彦十や兎忠など、池波キャラが懐かしくなり『鬼平犯科帳』読み返したくなること。池波正太郎さんは別格、と書いても怒りませんよね、逢坂さん。2012/04/01

えむ

35
火付盗賊改役(火盗改)長谷川平蔵。さいとう・たかお氏のコミック「鬼平犯科帳」のイメージが脳内にある。平蔵の影武者が度々登場するが、押し込みの現場においても平蔵は別人として臨場する。実際の物語では盗賊もその詭計に騙されるのだが、それは読者も同様である。やはり著者は推理作家だけあって、巧みなストーリーである。平蔵の的確で人情味溢れる仕事ぶりも、よく描かれている。2014-84。1282014/09/10

ドナルド@灯れ松明の火

35
池波正太郎氏の鬼平へのオマージュ作品。手先を中心に据え、盗賊相手に二重三重の罠と段取りにより、盗賊を捕える様は読んでいて痛快である。池波鬼平とはまた違った平蔵の人物像が新鮮。こちらの方が火盗改の日常の生々しさを感じた。各話の読後の余韻がいい。お勧め。2013/01/20

マムみかん(*感想は風まかせ*)

26
まだまだ“時代小説”初心者なので、池波正太郎『鬼平犯科帳』シリーズは未読。 TVドラマ版も、むかし父親が観ている横で、夕食を食べつつ眺めていただけ。 …と、熱心なファンに殴られそうな私ですが(笑)、先入観なく逢坂版・鬼平の世界を楽しめて、かえって良かったかな。 時代ハードボイルドの主人公として、クールな頭脳派でありながら時おり熱血しちゃう平蔵が魅力的でした! 続編も期待しますよ〜♪ 2012/06/09

真理そら

25
逢坂さんの現代物が好きなことと、池波鬼平が好きなこととでなかなか読む勇気を持てなかったが、やっと読んだ。途中から平蔵を探せ的なゲーム感覚で楽しく読んだ。池波鬼平は手先や盗賊がとても魅力的に描かれているけれど、逢坂平蔵は悩みながら手先をやってる感じがあって、こういう感覚もこれはこれで好きだ。2018/02/02

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