出版社内容情報
年間２０００億円の債権を回収する督促ＯＬのサバイバルな日常！ １時間６０本ノルマの電話をすれば、怒鳴られ、脅され、泣き落とされ。
内容説明
１時間６０本ノルマの入金要請の電話をかければ、お客さまからの罵声、怒声、脅しのオンパレード…。人見知りで話しベタで気弱なＯＬが、年間２０００億円の債権を回収するまで。超ストレスフルな仕事の乗り越え方。
目次
０１ ここは強制収容所？
０２ “ブラック部署”の紅一点！
０３ ストーカー疑惑と襲撃予告
０４ 謎の奇病に襲われる…
０５ 自分の身は自分で守る
０６ Ｎ本、大抜擢される
０７ 自尊心を埋める
０８ 濃すぎる人間修行
０９ センパイ武勇伝
１０ 合コンサバイバル
１１ 仕事からもらった武器と盾
著者等紹介
榎本まみ［エノモトマミ］
新卒で信販会社に入社し支払延滞顧客への督促を行うコールセンターに配属される。多重債務者や支払困難顧客からお金を回収する日々の中、心を病んで次々と辞めていく同僚を見て一念発起。言い負かされず回収できる独自のメソッドを開発、クレジットカードの回収部門にて３００人のオペレーターを指示し年間２０００億円の債権を回収。督促業務の地位向上を目指して活動。現在も某金融機関にて督促中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AKIKO-WILL
265
督促するお仕事って聞いただけで自分には無理だな…と思ってしまうがこの著者は、新卒でずっと向いてないと思いながらも必死に続けているのが凄いなと読みながらも応援してしまう。お客様に罵倒されながらもどうにかお金を回収する督促OL。どんなに大変でもプラスに考え果敢に業務を遂行する著者にあっぱれです。2015/08/19
seacalf
239
この筆者、すごい。自分の仕事にも参考になればと軽い気持ちで頁を開いたが、督促業務とは想像を遥かに凌駕する過酷なお仕事。筆者は何も特別な人ではなく、どちらかといえば気弱で優しいタイプの方。加えて、きちんとした研修もないまま過酷な職場に放り込まれて、心身ともにボロボロ。それでもへこたれずに、現状を打破すべく仕事に向き合う姿勢、同じ勤め人として本当に尊敬する。さらりと書いてあるのに、中身は濃ゆいこと。効果的な対応術もすぐさま応用できそう。勉強になりました。2017/04/05
しゅわ
176
【図書館】しんどい職場で働く女性として興味をもち、手に取りました。正直、「督促」なんてお仕事があることを初めて知りました。普通の人が普通にお金を借りて、返済が滞っているのに怒鳴るって！？借りたお金を返すのは当たり前でしょ？とかなりビックリ。おもしろおかしく描く為の誇張もあるでしょうが、思ってもみなかったブラックな環境で働くことになり、奮闘しながらもプラスにがんばるＮ本さんを応援しつつ…自分の仕事や周囲について見直すきっかけをくれました。特に救急車のくだりは「信用」というものに関して、改めて考えさせられます2013/02/14
kinkin
167
借りたものは返す、これは当たり前のことだがそれを守れない人がいるから、彼女のような仕事が存在するのだな。ただ貸す方も誰でも安易にお金を貸したりカードが使えるという仕組みも考えていかないといけない。その背後にはギャンブルや貧困、買い物依存というものがあるのだろうけど。相手がキレないように話をすることの難しさが伝わってきた。2014/03/20
ごへいもち
165
一気読み。読みながら使えそうなスキルを頭にメモ。でも読んだ後とても暗い気持ちになった。これから長い人生を過ごすはずの若い人たちがこんな風に壊れていくのが悲しい。若い労働力が疲弊していくことを業界のトップたちはどう考えているのだろう。企業としてうまくいけばそれでいいと思っているんだろうなぁ。税収が減って福祉・医療・失業対策関連が増えて行くことにもなるのに。それより下のレベルにはちゃんと働いて税金とか払える人が少ないと年金が減るんだよと言えばわかるかな2013/09/16
