内容説明
顧客志向、ブランディング、プライシング、コミュニケーション、イノベーション…優良企業の合理的な戦略はなぜ失敗するのか?マーケティング界の第一人者が、多数の事例で読み説く“逆説”の経営論!
目次
第1章 顧客志向の逆説―「顧客志向」と「売上」との相関関係は低い
第2章 プライシングの逆説―「勇気」がなければ価格は変えられない
第3章 ブランドの逆説―過去の成功がもたらした「しがらみ」がブランドをつぶす
第4章 コミュニケーションの逆説―日本企業がコミュニケーション下手な本当の理由
第5章 経営戦略の逆説―会社組織には「規模の経済」は通用しない
第6章 イノベーションと幸福の逆説―幸せを感じるために敢えて小さな企業で働く
著者等紹介
ルディー和子[ルディーカズコ]
ビジネス評論家。立命館大学大学院経営管理研究科教授。セブン&アイ・ホールディングス社外監査役。米化粧品会社エスティローダー社マーケティングマネジャー、タイム・インク/タイムライフブックス部門ダイレクトマーケティング本部長を経て、ウィトンアクトン社代表取締役。日本ダイレクトマーケティング学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イノベーター
17
このタイトル大好き。タイトル買いを裏切りませんでした。 http://www.4-de.net/changebook/?p=7662015/01/12
魚京童!
14
何が言いたいのかわからなかった。何も言っていないようだ。2024/11/04
黒頭巾ちゃん
14
▼顧客志向は思考停止。持続イノベーションに発展はない。替わりに従業員志向にするべき(稲盛) ▼価格は下げられない。価値を下げたものを低価格ならあり。左の数字に反応9>4影響。2400より2900の方が大きく感じる ▼ブランドは企業にではなく、製品に付ける。製品には、共感やストーリーや歴史が必要。BMWのフロントなど。 ▼体制当を変えても終身雇用の男性社員がたいはんを占める企業では変化は起きづらい ▼ロジカルな人の問題は、現状維持するための説得力があること 2017/05/15
Kazuya
14
諸々の逆説が実に興味深い。策定は論理だが実行は感情に影響される。感情は形而下で作用し、故にヒトの内面を見据えた戦略が求められる。ヒトの不合理性を視座とした論理展開が、マーケティングや経営学のなかでのトレンドになりつつあるように思う。しかしこの流れ、自分でも無意識のうちに選んでいるのか、或いは都合よく解釈しているのか。自分自身にも何らかのバイアスが潜んでいるのかも知れないと考え、探っていくのもまた興味深いことだと思う。【20/25点】2014/11/09
中島直人
11
前半の、顧客志向やプライシング、ブランドに関する考察は興味深く読むことが出来た。後半は余り刺激を得ることがなくグダグタ感強し。高度成長期は快感や高揚感の時代であり、幸福ではなかったのではないかという点には納得。ただ、最近の若者の性向は地方再生を目指すべき日本の課題にマッチしているといった主張はちょっと無理があるように感じてしまう。2017/01/07