奇人変人料理人列伝

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163726007
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

食の世界に語り継ぐべき名店があり、そこに職人あり。祇園の割烹から渋谷の居酒屋まで、「一見さん」には書けない、ちょっといい話。

内容説明

一流の料理人は揃いも揃って「曲者」ばかり。池波正太郎、開高健、向田邦子を唸らせた伝説の名人から旬の若手まで確かな舌と筆で描きだす職人たちの素顔。

目次

前菜ならぬ長い前書き
格式ある祇園の奇人変人―京都「川上」松井新七
池波正太郎も唸った祇園の和風中華―京都「盛京亭」上田隆雄
文人も通った二代にわたる名物居酒屋―渋谷「玉久」鎌田久良
俳句とワインとイタリアン―大森「チャオ」橋本明男
開高健が虜になった大阪寿司―神楽坂「大〆」加藤堅二郎
「おまかせ」しかやらないこだわりの鮨屋―鎌倉「以ず美」神代三喜男
谷崎が愛した味を受け継ぐ―金沢「小松弥助」森田一夫
直球勝負の二人の若手料理人―横浜「すし席小谷」小谷真也・銀座「うち山」内山英仁
デザートならぬ長い後書き

著者等紹介

早瀬圭一[ハヤセケイイチ]
1961年毎日新聞社入社。名古屋、大阪、東京・社会部勤務の後、特別報道部編集委員、編集局編集委員などを歴任し、現在は客員編集委員。龍谷大学教授、東洋英和女学院大学教授を経て北陸学院大学副学長・教授。82年『長い命のために』(新潮社)で第13回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

39
シェフや板前、パティシェ、杜氏などは、ひと昔は、水商売と一括りにされていました。今や全て、若い人の憧れの職業。自身の精進と才覚一つで一国一城の主です。本書は、グルメ本に必要な技術よりも、その人なりと、今に至る経緯に重きを置いて、人間ルポルタージュのよう。奇と変に、著者の尊敬と愛情が溢れているので、料理人冥利に尽きるでしゅう。考えてみれば、自身の料理の腕、弟子の育成、客への対応、銭勘定、どれが欠けても成り立たず、ある意味、偉人たちの列伝。たかが料理、されど料理ですね。2018/06/13

しーふぉ

20
こんなにも美味しそうに料理を描写出来るのかと、感嘆するエッセイです。料理もお手頃な値段のお店が多く行ってみたくなる。心配は文章が良すぎて行ったらがっかりすること。2019/12/15

ジュール リブレ

10
どうかな。と。思って読んだ本ですが。なかなかでした。東京、京都を中心に、毎日の記者さんが自ら通った名店の記録。マスコミじゃないといけないかも、だけど、自腹を切っても、行って見たい店が何軒も。。。それぞれに値段が書いてあるのもうれしいかな。2014/01/16

Christena

8
東京、京都、そして金沢の、ちょっと変わった料理人と、その店の歴史をを紹介。敷居の高そうな一流店が多かったけど、お品書きとおおよその予算が書いてあるので、行ってみたくなった。奇人変人というより、ものすごくこだわりの強い料理人という感じ。食べるほうにも、それなりの気合いが必要かも。2014/08/14

katta

3
世の中にグルメ本は数あるけれど、本当に美味しいところを探り当てるまでには時間とお金と人脈が必要だ。著者は新聞記者時代から、食にこだわる人と誼となり、料理人とも懇意になる。しかし親しくなりすぎず、あちこちに気軽に食べ歩いている。馬ではないが、料理にも血統があり、由緒正しく受け継ぐばかりでなく独自な路線も見出さなくてはならない。いろいろ行ってみたいお店が増えた。2010/06/11

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