地ひらく―石原莞爾と昭和の夢

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 773p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163577807
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

陸軍史上最大の奇才・石原莞爾の生涯と二十世紀のヨーロッパ、アジア、アメリカの同時代史をダイナミックに活写する渾身の大作。

目次

鳥海山の麓
庄内藩の血脈
巡査の息子
仙台陸軍幼年学校
日露戦争と帝国陸軍
乃木希典と明治の終わり
法華の時代
韓国守備
革命の中国
大正エリート〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちさと

26
日本陸軍史上最大の知謀であり、戦争の天才と評される石原莞爾の評伝。石原莞爾を中心に据えた世界現代・戦争史理解であり、禁断の「歴史のif」を展開しながらも、昭和の歴史の総括を試みた作品。執筆6年800ページ弱の読み応えのある1冊。元々興味があった乃木希典や大隈重信と面談を求めた幼年学校時代、「世界最終戦争論」の骨組みを構成する大きな一歩を踏み出したドイツ留学、参謀勤務から満州事変、東條との確執そして予備役編入と、石原の歩みや思想哲学が知れた一方、第一次大戦以降の世界の政治経済、戦争史のおさらいを一気にできた2025/06/20

くすりん

3
700頁を超える大作。石原莞爾の人生をなぞるように明治末期〜昭和の敗戦までの事件、事変、戦争について、何処の誰が何を考えどの様に行動したか?というのを考察交えながら進める歴史書。何故日本は、負けたのか?について、どう言う因果があるのか?が考えさせる本。その時の流れに於ける石原莞爾の生き様は、凄い。昭和の天才。国家レベルでの方向性を忌憚なく語れる人。グランドデザインってのはこう言う人が書けるのかと思う。今の日本人に会社経営と言う枠組みですらグランドデザインを、書ける人は少ない。2017/07/12

KAZOO

3
石原莞爾という人物は、当時の官僚的な陸軍にあっては一種のはみ出し者だったのでしょうね。しかしながらそのような環境にありながら、日本という枠組みを超えてアジア全体のいくさきを考えていたと感じられます。今の政治家でもこれだけの考え方を持つ人は少ないと思います。当時の状況などを、ずるいのですがコミックの「ジパング」「虹色のトロッキー」「龍」などでもう一度おさらいをしたいと思っています。2013/01/10

えむa

2
石原莞爾については、満州事変の首謀者であること以外全く知識がなかった。職業軍人であっても在野にあっても、戦争というものをとことん突き詰めて考え抜いたものすごくスケールの大きい人物だったのか。本気で八紘一宇、五族協和、王道楽土を夢見て果たせなかった人。昭和の戦争については単純な図式に落し込んで理解したつもりになってしまうのはいけないなと改めて感じた。現代史をもっと勉強したいと思った一冊。2014/07/08

aquirax_k

2
後の松下幸之助のやつより遥かに時間をかけて書いたことが判る入魂の一作。面白い上に、資料的にも価値があると思います。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/420272
  • ご注意事項

最近チェックした商品