出版社内容情報
自分は悪を倒す秘密組織の殺し屋だ──殺人犯が語る奇怪な活劇譚。妄想か現実か? 深まる謎が臨界に達した時、衝撃的な真相が。
内容説明
“あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ”殺人で逮捕された女ジェインは、精神科医にそう告げた。鮮やかなオレンジ色の銃で悪を葬る―それが自分の任務だと。標的=幼児連続殺人犯、連続男娼殺し、爆弾魔…ジェインの口から語られる悪との壮絶な対決。だが、彼女の告白は「真実」なのか?すべてを監視する「眼」、雑誌に隠された暗号、斧を持つピエロ…都市伝説の不安にアメリカン・コミックのクールネスを搭載、奇術師の周到さで仕立てた、超鋭利な一気読みハイパーアクション!最終章のめくるめく反転に瞠目せよ。
著者等紹介
ラフ,マット[ラフ,マット][Ruff,Matt]
1965年、アメリカ、ニューヨーク市生まれ。現在、妻のリサ・ゴールドとともにシアトルに在住。コーネル大学在学中に書きはじめた長篇作品Fool on the Hillで1988年、作家デビューを果たす。サイバーパンクの影響下にあるSF長篇、Sewer,Gas&Electric:The Public Works Trilogyに続く第三長篇Set This House in Orderでジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ワシントン州図書賞を受賞、国際IMPACダブリン文学賞にもノミネートされた
横山啓明[ヨコヤマヒロアキ]
1956年生まれ。早稲田大学第一文学部演劇学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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