出版社内容情報
十三世紀のタタール軍の侵攻以来苛酷な歴史の試練を乗り越えてきたポーランドの負けじ魂を、三つの家系の消長を軸に壮大にえがく
内容説明
19世紀末ウィーン。沈みがちに、あるいは明るく、ショパンのマズルカが流れて、祖国の浮沈を想起させる。美貌の亡命革命家クリスティナ、オーストリア・ハンガリー帝国閣僚ルボンスキ伯爵、ヴィクトル・ブコフスキ、そしてその召使い。三つの家系の血は憂国の士に伝えられて脈々としてたぎる。一度は地図からも消えたポーランド。第一次世界大戦、ナチスの侵攻、大国の暴虐にあえぎつつも祖国への熱い思いに燃える民族のドラマが、歴史のひだから立ち上がる。19世紀から「連帯」の勝利にいたるポーランドをめぐるヨーロッパ情勢を真摯に語りぬく大長篇。
感想・レビュー
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Shinya Fukuda
2
ポーランド分割が行われ、多民族国家オーストリアの植民地相になったルボンスキ伯爵はウクライナ、リトアニアとの連邦国家成立に向けて動くが民族主義に押されて実現しない。やがて、ナチスが政権を握ったドイツがポーランドに乗り込んでくる。ナチスの支配下でのポーランドの悲劇が執拗に語られる。ナチスがポーランドから出て行ってもソ連が侵攻してくる。それと共に共産主義も入ってくる。明らかな経済政策の失敗により貧窮を極めるポーランド。嘗、同じ村に住んだシモンとブゥク。話し合いが持たれる。最後がハッピーエンドでないところがよい。2025/07/27
k_
0
工藤さんの「訳」が嬉しかった。2011/01/20