ハヤカワ・ミステリ文庫
州検事〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151788024
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

現役判事がリアルに描く、法の非情さ、その矛盾、その抜け穴
警察が20年前の射殺事件を蒸し返して来た裏には、刑務所にいる兄ゲイツの証言があった。自業自得の刑務所暮らしを逆恨みしたゲイツが、弟に自分の罪を着せようとしているのだ。だが服役囚の証言だけで警察が動くはずがない。他に何か証拠が……自分の地位を、愛する家族を守るべく、死力を尽くした闘いが始まった。最後の最後でメイスンが見出す光明とは? 現役の判事がリアルかつ絶妙に描くリーガル・サスペンスの決定版

内容説明

警察が20年前の射殺事件を蒸し返してきた裏には、刑務所にいる兄ゲイツの証言があった。自業自得の刑務所暮らしを逆恨みしたゲイツが、弟に自分の罪を着せようとしているのだ。だが服役囚の証言だけで警察が動くはずがない。他に何か証拠が…自分の地位を、愛する家族を守るべく、死力を尽くした闘いが始まった。最後の最後でメイスンが見出す光明とは?現役の判事がリアルかつ絶妙に描くリーガル・サスペンスの決定版。

著者等紹介

クラーク,マーティン[クラーク,マーティン][Clark,Martin]
1992年にヴァージニア州史上最年少の32歳で州判事に任命された。執務の傍ら執筆した最初の小説The Many Aspects of Mobile Home Living(2000年)は数多くのベストセラー・リストに登場し、『ニューヨーク・タイムズ』紙の年間注目作や、ブック・オブ・ザ・マンス・クラブ・セレクションに選出。現在も巡回判事の職にあり、ヴァージニア州スチュアートの町に妻とともに住んでいる

田村義進[タムラヨシノブ]
1950年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のりべぇ

3
20年前の事件が卑屈な兄により蒸し返される。自分の地位を愛する家族を守るためおとうとは戦う…書き方によっては180度異なる物語にも簡単になりうる。怖い話。人間て身勝手で恐ろしい…2019/08/10

遊佐

2
解決策が少し納得いきませんでしたが、かなり面白く読めました。カスティスが途中で怪しくなるのはミスリードを誘うということがあからさま過ぎるとは思いましたが。2015/03/14

yearning for peace

2
崖っぷちのメイスン、逆恨みして自分と同じ立場に追い込もうとする極悪人の兄ゲイツ、実業家ディランの執拗な駆け引き、カスティスの豹変と秘密、エドが勧める嘘発見器の結果などなど、ヴァージニア州パトリック郡スチュアートを舞台に、法の解釈と限界に迫るリアルな筆致が緊迫感を誘い、飽きることなく読み進むことができました。少し文学的な匂いも漂わせていて、いろいろと考えさせられました。2010/07/27

emitaku

2
いやあ、お兄さん、そんじょそこらのワルとは比べものにならないワルでしたね。こんな人間が親類縁者にいなくて、ほんとよかった。ラストの感想は人それぞれ違うと思いますが、短い第三章を読んだところで、わたしは結構納得できました。上巻はちょっと長かったけれど、下巻はさくさくいけました。一風変わったリーガルものでした。2010/07/20

user

1
誰にも損をさせないならば、自分とその家族の最大限の利益を追求するため真実を隠すことも許される、という考え方は法曹家であれ誰であれ共有できるものだと思う。「正直であることが最善である」というような解決では小説的であり過ぎ、事実に基づいているというこの作品の価値は、釈然としないという点にこそ感じられた。2011/04/13

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