出版社内容情報
兵庫県川西市の「子どもの人権オンブズパーソン」は、子どもたちの小さな声に耳を傾け、関係者・機関の間をつなぎ、問題の解決を図って、時には制度改善にまでつなげていく。この希有な公的制度の中から、子どもたちの息詰まる状況をつぶさに目にしてきた著者が、その問題解決のための「職人的技」と背景にある思想を紹介する。
内容説明
兵庫県川西市の「子どもの人権オンブズパーソン」は、子どもの小さな声に耳を傾け、関係者をつなぎ問題の解決を図り、時には制度改善にまでつなげる。この希有な公的制度の中で、子どもたちの息詰まる状況をつぶさに目にしてきた著者が、その問題解決の思想を紹介し、問題の核心を明らかにして、これからの社会の可能性を提案する。
目次
第1章 子どもの人権オンブズパーソンという制度(希有な制度の誕生;制度の仕組み)
第2章 関係に働きかける―関係再生職人チームの仕事(どのように関係に働きかけるのか;どのように経過するか;個別救済の「技」;個別救済の流れ)
第3章 社会に働きかける―個別救済を社会につなぐ(「声」が社会の質を高める;問題を生み出す構造と制度の限界;各国の子どもオンブズマンが集まった)
第4章 問題のつくられ方―減速へのススメ(個人の問題は構造の問題;子どもが子どもでいられない)
終章 能力を分かちもつ(教育の陥穽―「教育過剰」の構造;能力の共有という可能性;むすびにかえて)
著者等紹介
桜井智恵子[サクライチエコ]
大阪女学院短大、University of the Philippines、大阪女子大学を経て、1997年大阪市立大学大学院博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、大阪大谷大学教授。川西市子どもの人権オンブズパーソン代表。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』編集代表。専攻は教育学、思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
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けんとまん1007
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