内容説明
異星植民のための移民用巨大宇宙船の空間は限られている。しかもエネルギーはつねに不足気味。市長はエネルギー効率をあげるため公園をつぶしてしまうことに決めたが…。公園の取り壊しとともに飼われているウサギのホップとステップも殺されてしまう。友だちのウサギの命を救うため、子供たちが用いた窮余の一策とは―。表題作はじめ、アシモフばりのSFミステリ「転送室の殺人」などバラエティあふれる5篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
3
カバーを見るとJAで11冊目。 80年代は結構本がでてたようで。 パラパラ読んでる『21世紀SF1000』にも何回か名前がありましたから、まだまだ現役なのかな(失礼)。 今回は宇宙が舞台のもの。 なのだが、「宇宙」が感じられない。 星新一のマイベスト作品に『地球から来た男』というのがあるのだが、宇宙がどうこうとか書かれてないのに宇宙をすごく感じる。 あるいはコードウェイナー・スミス。 彼らと草上仁との違いはなんだろう。 作者の資質と言ってしまうと身もふたもないが。 287ページ2012/09/28
りこ
1
表題作品の「市長〜」が良い。未来の電話が廃れ、電話その物が何か分かる人がほとんど居なくなった世界で、市長にかかって来た電話の内容が素敵です。ロバート・F・ヤングに近い読後感覚をくれる作品。
kanamori
0
☆☆★2016/05/31
げんなり
0
牧歌的なSF短編集、ほのぼのとした味わいが今となっては好ましい。基本的にアイディアストーリーなので、素直に物語を楽しめる。変容しない人類というのも、必要なジャンルだ。2015/09/19
silk-silk
0
短編集。またミステリが入ってたりするんですが、良かったのは「豆電球」。ほんわかとしているラブストーリーです。後、楽しいのが後書き。森博嗣の文章と似ているところもあったりします。好きですね。