出版社内容情報
十月。切米の季節で、蔵前は行きかう人でにぎわっている。しかし、羽黒屋の切米が何者かによって奪われてしまった!五月女家の家督を継いだ善太郎は、羽前屋のお稲の妊娠を知る。二人が選んだ結末は……。
内容説明
十月は、将軍家直参の旗本や御家人に与えられる禄米の季節である。五月女家の当主の善太郎は手伝いをするために、実家の大黒屋が営む札差羽黒屋にいたが、気がかりなことがあった。密かに想い合っていた羽前屋のお稲の姿を見かけないのだ。妹を問い詰めると思いがけない出来事が発覚する。さらに、幕府から預かった大切な禄米が何者かに奪われてしまい―。窮地に立たされた善太郎が選んだ道とは!?待望の新シリーズ始動!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から「第二の藤沢周平」と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍商い帖」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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