ハヤカワ文庫<br> 人間の手がまだ触れない

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ハヤカワ文庫
人間の手がまだ触れない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106430
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

20
★★★☆☆ 筒井康隆や星新一のルーツとも言われる著者の短編集。読んでみればなるほど、雰囲気は似ている。多分日本人好みの作風なのだろう。訳の古さも気にならない読みやすさで話も分かりやすい。ただ玉石混交な内容で短編集全体としてはこの評価。冒頭の「怪物」なんかは風刺が効いている傑作。「幸福の代償」は星新一のSSっぽいのでは。後は「儀式」が最高に面白い。ある惑星に不時着した者が助けを求めるのだが、原住民は彼らを神と思い、ひたすら踊るというもてなしを昔の教えに倣って行うというコントのようなストーリー。他はほぼ凡作。2018/08/28

こら

15
皮肉より、ギャグマシマシのショートショート集!でも面白いよヽ(*´∀`*)ノ2013/05/22

skellig@topsy-turvy

13
洗練を感じるSF短篇集。機械化生活の皮肉、時間に「挟まれた」男、「宇宙人」としての人類、どことなくユーモラスな時空を越えしお使い、等々盛り沢山で面白かった。最後の「静かなる水のほとり」は、三原ミツカズさんの『DOLL』を彷彿とさせるロボットと隠居男の静謐で美しい時間を描く。2013/06/25

ふりや

12
ロバート・シェクリイの第一短編集。巻末の解説によると、長い間絶版になっており、ようやく復刊されたとのこと。と言っても、奥付を確認すると発行は昭和60年。古書店で入手したのですが、今はさらに新版が出ているかもしれません。内容は、自分の大好きなフレドリック・ブラウンを彷彿とさせる気の効いたアイデアとオチで楽しませてくれる、オールドスクールなSF短編集でした。どうやらブラウンとシェクリイは同時代に活躍していた作家のようで、解説ではブラウン、ブラッドベリ、シェクリイを「60年代SFの三羽烏」と例えています。 2021/07/23

ニミッツクラス

7
85年の初版(380円)を読んだ。カバーはイメージで、どの作品とも合致しない(と思う)。本書には、52・53年に多数発表された短編の中から表題作を含む13編を収録。シェクリイの筆致は極めて明瞭で、“N氏が”で始まる星新一のSSを肉付けしたような、馴染み深い内容が多い。ファーストコンタクト物が3編で、残りは様々なネタだ。晩年の寡筆はネタ切れ?。地球人の存在意義を披露した「専門家」、可変種による地球侵略の顛末を描いた「体形」が面白い。表題作も切羽詰った食糧事情の中にコミカルな要素があって楽しめる。★★★★☆☆2014/12/23

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