フィールドの生物学<br> クマが樹に登ると―クマからはじまる森のつながり

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フィールドの生物学
クマが樹に登ると―クマからはじまる森のつながり

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784486019930
  • NDC分類 489.57
  • Cコード C1345

目次

第1章 クマが暮らす森へ踏み込む(つき合いが始まる;どのような動物なのか ほか)
第2章 クマと果実の甘い関係(種子散布研究へ;見えないクマを追う ほか)
第3章 身近な森の動物たちの果実食の実態(新たな調査地で;いろいろ種子散布者たち ほか)
第4章 クマの種子散布者としての特徴は?(再び、研究の道へ;クマにしかできない種子散布とは ほか)
第5章 散布された種子の運命(種子散布の第二ステージの重要性;糞の分解者たち ほか)

著者等紹介

小池伸介[コイケシンスケ]
1979年名古屋市出身。東京農工大学大学院連合農業研究科修了。博士(農学)。現在、東京農工大学大学院農学研究院講師。2006年野生生物保護学会学術賞受賞、2010年度信州フィールド科学賞受賞、平成24年日本森林学会奨励賞受賞、2013年日本哺乳類学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

12
東海大学出版会のこのシリーズは、いずれも面白い。あまりに面白いから、図書館から借り出して、全巻読破を決意。この本は、クマの生態調査の記録。目的は、クマの行う植物の種子の運搬の実態調査。クマが果実、木の実を食う。ウロウロ歩いて排泄する。糞を虫が食う。さらに運搬する。芽が出てくるという連鎖。どんな虫が食うのか、どのように運ぶのかなどなど、地道なフィールドワークの面白さ。ひたすらの根気の生活だけど、すごいなあとしみじみ思う。それから、クマの糞は、基本的に無臭。サクランボの季節には、ホンワカと桜の匂いとのこと。2016/12/11

tomatobook

6
クマの種子散布者としての役割りについての研究。クマが果実を食べ、糞として排泄する。未消化の種子は行動範囲の大きいクマにより運ばれ、その植物は広く分布できる。著者は15年間の山での調査中にクマと至近距離で対面したことはないという。それよりも危険なのはハチ。私は今まで山行においてハチ対策はしてこなかったので、大いに参考になった。2022/06/08

Bon Voyage

2
自分が山に入り調査を始めたのは大学一年のとき。そういった意味では著者よりもフィールドワークを始めるのも、クマに接するのも早かった。...今はあんまり山にはいけていないが。 かつての調査ではほとんど漠然とした、ほとんど無知な状態で山に入っていたのだと思う。 著者の研究はおもしろく、何より根気がすごい。そういった視点が早くからあれば、もっと視野を広く持って研究ができたのかも。 生態学に興味が持てる非常に良い一冊。 大型鳥獣、特にクマを研究する人はぜひ一度。2016/06/28

しまたろう

2
気鋭のクマ研究者による研究紹介。クマの研究と言いつつ、筆者はげっ歯類から糞虫から植物まで様々な生物にフォーカスしており、培った知見の豊かさに感銘を受けた。この知見はクマによる種子散布というテーマを追求する中で体系化されたものである。ここまで体系が育つには相当の情熱が必要だろう。クマと鼠と糞虫とタネの複雑な関係は非常に興味深い。刺激になった。2016/03/21

T.Y.

2
糞分析によるツキノワグマの食性調査の中で気付く、クマの種子散布者としての可能性。クマはどんな果実を食べているか、食べてから排泄するまでにどれくらいの時間がかかり、どれくらい移動できるのか。さらに、糞の中の種が発芽するためには分散して地面に埋められる必要がある。そこで分かってくる糞虫の役割。糞虫はファーブルの『昆虫記』以来好きな生き物だったので、こんな働きもあるとは興味深かった。森の生態系を考える上でも良い研究ではないかと。2013/10/14

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