出版社内容情報
氷期と間氷期が繰り返した過去500万年間における気候変動の変遷を、海底堆積物中の珪藻化石から明らかにし、未来の気候を予測。
氷期と間氷期が繰り返した過去500万年間における気候変動の変遷を,海底堆積物中の珪藻化石の解析結果を中心に解説する.前著『珪藻古海洋学――完新世の環境変動』で扱った過去1万3000年間からさらに遡る.地球温暖化など未来の環境予測のための貴重な基本文献.
はじめに
1 古気候アーカイブとしての海底堆積物
2 鮮新世温暖期
3 鮮新世?更新世の寒冷化移行期
4 更新世氷河期
5 過去の気候変動に基づく未来予測
おわりに
【著者紹介】
小泉 格
小泉 格:北海道大学名誉教授
目次
第1章 古気候アーカイブとしての海底堆積物(ピストン・コアリング;パイロット・コアラー ほか)
第2章 鮮新世温暖期(北西太平洋中緯度域における珪藻化石群集;珪藻温度指数(Td′値)によるSST(℃)の復元 ほか)
第3章 鮮新世~更新世の寒冷化移行期(北太平洋中‐高緯度域における珪藻化石群集;ヒマラヤ‐チベット台地の隆起 ほか)
第4章 更新世氷河期(風成塵(黄砂)
千島‐カムチャツカ弧の火山活動 ほか)
第5章 過去の気候変動に基づく未来予測(早期人類による温室効果ガスの放出;気候変動の予測(過去‐現在‐未来) ほか)
著者等紹介
小泉格[コイズミイタル]
1937年台湾省竹東に生まれる。1963年東北大学理学部地学第一学科卒業。1968年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、北海道大学名誉教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。