出版社内容情報
いまこそ読みたい、はじめての世界文学。言語も環境も文化も全く異なる、多様な小説・詩27編を精選。アチェベ、コレットの本邦初訳を含む13編が清新な新訳。さらに多くの作品に親しむためのブックガイド付き。
内容説明
境界を越えて、見知らぬ世界の扉を開こう、はじめての世界文学。アフリカ文学の父チヌア・アチュベ、フランスの女性作家コレットの本邦初訳短編を含む、世界各地の文学作品全27編を収録。さらに多くの作品に親しむためのブックガイド付き。
目次
第1章 言葉―すべてのはじまり(ことば(詩)―エミリー・ディキンスン 谷崎由依訳
由煕―李良枝
ヘルツル真夜中に消える―サイイド・カシューア 細田和江訳)
第2章 自己―まるで檻のような(わたしは逃亡者―フェルナンド・ペソーア 福嶋伸洋訳;影法師―ハンス・クリスチャン・アンデルセン 大畑末吉訳;なにかが首のまわりに―チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ くぼたのぞみ訳)
第3章 孤独―記憶はさいなむ(あの日々―フォルーグ・ファッロフザード 鈴木珠里訳;土くれ―ジェイムズ・ジョイス 柳瀬尚紀訳;狂人日記―魯迅 橋本悟訳)
第4章 家族―かけがえのない重荷(子供―石垣りん;私の兄さん―プレームチャンド 坂田貞二訳;終わりの始まり―チヌア・アチェベ 秋草俊一郎訳)
第5章 戦争―崩れゆく日常(死のフーガ―パウル・ツェラーン 平野嘉彦訳;『騎兵隊』より二編―イサーク・バーベリ 中村唯史訳;グラフィティ―フリオ・コルタサル 山辺弦訳)
第6章 環境―わたしたちを取り巻く世界(詩二編―ファン・ラモン・ヒメネス 伊藤武好・伊藤百合子訳;神々の村―石牟礼道子;故障―ある日について、いくつかの報告―クリスタ・ヴォルフ 中丸禎子訳)
第7章 愛―いつだってつなわたり(ジタネット―コレット 工藤庸子訳;ある夫婦の冒険―イタロ・カルヴィーノ 和田忠彦訳)
白い犬とブランコ―莫言 藤井省三訳)
第8章 悪―絶対やってはいけません(夏の暑い日のこと…―フランツ・カフカ 川島隆訳;神の恵みがありますように―アズィズ・ネスィン 護雅夫訳;毒もみの好きな署長さん―宮沢賢治)
第9章 生死―この世のむこう側(あのおだやかな夜におとなしく入ってはいけない―ディラン・トマス 田代尚路訳;沖合の少女―ジュール・シュペルヴィエル 福田美雪訳;世界でいちばん美しい溺れびと―ガブリエル・ガルシア=マルケス 山辺弦訳)
著者等紹介
秋草俊一郎[アキクサシュンイチロウ]
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、日本大学准教授。専門は比較文学、翻訳研究など
戸塚学[トツカマナブ]
1980年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、武蔵大学准教授。専門は日本近現代文学
奥彩子[オクアヤコ]
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。現在、共立女子大学教授。専門は、ユーゴスラヴィア文学
福田美雪[フクダミユキ]
1980年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。パリ第三大学博士課程修了(文学)。現在、青山学院大学准教授。専門は十九世紀フランス文学
山辺弦[ヤマベゲン]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。現在、東京経済大学准教授。専門は現代スペイン語圏のラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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