出版社内容情報
欧米と異なり日本では,高校生の就職に際して,学校の果たす役割がきわめて大きい.教師の綿密な進路指導,企業と学校の「実績」関係,就職協定,学校での内部選抜,一人一社主義…….その日本的メカニズムを,詳細な調査と緻密な論理構成で明らかにする.
目次
1章 教育と経済のパラドクス
2章 学校に委ねられた職業選抜―「実績関係」の社会学
3章 進路指導と生徒の自己選抜
4章 教育としての進路指導と学校内選抜の基準
5章 就職内定、教育の論理とメリトクラシー
6章 結論―教育の神話とメリトクラシー