出版社内容情報
第三〇二航空隊の夜間戦闘機「極光」は駿河湾にてB29と交戦。日中の高高度という不利な条件下ながら、空中雷撃による敵機の撃退に成功した。一方、上海の日本軍海兵隊司令部に中華民国政府高官・閻烈山将軍が接触を求めてくる。日本の存亡に関わる重要機密を知るという彼の目的とは? 緊迫する世界情勢の中、厚木基地を発進した艦上偵察機「彩雲改」が敵信を傍受。戦略爆撃を狙う米艦隊の偵察に踏み切るが、そこに新たな敵影が……。戦局はいよいよ佳境へと迫る!
内容説明
第三〇二航空隊の夜間戦闘機「極光」は駿河湾にてB29と交戦。日中の高高度という不利な条件下ながら、空中雷撃による敵機の撃退に成功した。一方、上海の日本軍海兵隊司令部に中華民国政府高官・閻烈山将軍が接触を求めてくる。日本の存亡に関わる重要機密を知るという彼の目的とは?緊迫する世界情勢の中、厚木基地を発進した艦上偵察機「彩雲改」が敵信を傍受。戦略爆撃を狙う米艦隊の偵察に踏み切るが、そこに新たな敵影が…。押し寄せる米軍から、本土を防衛することはできるのか。戦局はいよいよ佳境へと迫る!
著者等紹介
谷甲州[タニコウシュウ]
1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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鐵太郎
13
正史の世界より有利な条件で進んでいるはずの谷甲州式太平洋戦争なのですが、1945年ともなるとやっぱり米軍の本土爆撃になるらしい。これもまた、甲州式リアリズムなのかな。でもさ、一応仮想戦記なんだけど、戦闘シーンがほとんどないってのはどうなんだろう。その替わりに前半は、甲州式の、狭い範囲の腹の探り合いでページが埋まるのもいつものこと。でも今回は、大佐級の登場人物が国家戦略に絡むといういささか大袈裟な展開が気になる。後半は迎撃シーンだけど、戦闘シーンは書きたくないらしいのでほぼなし。これは好みが分かれるかな。2019/03/24
権三郎
2
暫く離れていたシリーズです。日本は昭和20年になっても史実と違い米国相手によく戦っていますが、ジリ貧になりつつあります。米国を始めとする諸勢力の動きは、あくまで登場人物である日本軍人が情報をあつめ推測するかたちでしか描写されません。2019/03/25
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