出版社内容情報
戦争というのは、本を読むようにカッコいいものじゃない。軍隊の日常性というものがあり、それが軍隊の本質だ――。
梅崎文学の精髄に触れる決定版小説集(全二巻)。
第Ⅱ巻は、佳作「日の果て」、毎日出版文化賞受賞の遺作「幻化」を含む九篇と、阿川弘之との対談「戦争文学をどう読むか」を収める。
【目次】
日の果て
B島風物誌
ルネタの市民兵
朱色の天
赤帯の話
奇妙な旅行
故郷の客
大夕焼
幻 化
*
対談 戦争文学をどう読むか 阿川弘之
*
〈解説〉真鍋元之/平山周吉
内容説明
戦争というのは、本を読むようにカッコいいものじゃない。軍隊の日常性というものがあり、それが軍隊の本質だ―。梅崎文学の精髄に触れる決定版小説集(全二巻)。第2巻は、佳作「日の果て」、毎日出版文化賞受賞の遺作「幻化」を含む九篇と、阿川弘之との対談「戦争文学をどう読むか」を収める。
著者等紹介
梅崎春生[ウメザキハルオ]
1915(大正4)年福岡市生まれ。小説家。東京帝国大学国文科卒業前年の39(昭和14)年に「風宴」を発表。大学の講義にはほとんど出席せず、卒業論文は十日ほどで一気に書き上げる。42年陸軍に召集されて対馬重砲隊に赴くが病気のため即日帰郷。44年には海軍に召集される。復員の直後に書き上げた『桜島』のほか『日の果て』など、戦争体験をもとに人間心理を追求し戦後派作家の代表的存在となる。『ボロ家の春秋』で直木賞、『砂時計』で新潮社文学賞、『狂い凧』で芸術選奨文部大臣賞、『幻花』で毎日出版文化賞。65(昭和40)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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