出版社内容情報
天は照々として誠を照らす――。斬首に立ち会った臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、罪人の最期の言葉を受け取ってしまった。多くの者に慕われていた医師は、己の命と引き替えに、一体何を守ろうとしたのか……。「正義を貫くってのは難しいことよのう」生きざまに筋を通すため、この一件、決着をつけぬばならぬ。傑作捕物帳シリーズ第四弾!
内容説明
天は照々として誠を照らす―。斬首に立ち会った臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、罪人の最期の言葉を受け取ってしまった。多くの者に慕われていた医師は、己の命と引き替えに、一体何を守ろうとしたのか…。「正義を貫くってのは難しいことよのう」生きざまに筋を通すため、この一件、決着をつけぬばならぬ。傑作捕物帳シリーズ第四弾!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。「鬼役」「鬼役伝」「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズで第十一回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
うぽっぽシリーズの4作目です。4つの話が収められています。最初の話は幕閣内部の与力をつかさどる人物が自分のために町医者を捕まえ斬首させるのですが主人公がそれを暴いていく、ということです。南町奉行の根岸鎮衛(「耳袋」の著者で実在の人物)の力をうまく利用しています。最後の話も同様で火盗改の部下の悪所業を奉行の力によって解決していくということで水戸黄門を思いだしました。2025/01/20
み
22
手元のうぽっぽ、読み切ってしまった。今作も、カッケー^ ^鯉さんも、段々とカッコよく感じ始めましたよ。シリーズ読み進めます。2024/10/05
ひさか
20
2006年11月徳間文庫刊。うぽっぽ同心十手綴りシリーズ4作目。2023年10月中公文庫新装化。笹りんどう、凍て雲、つわぶきの里、野ぎつね、の4つの連作短編。また騙されてしまった。終活指南を読むはずだったのに、つい新装版を読んでしまった。ほとんど忘れているのは確認できた〜。次は注意しよ〜っと。2023/11/30
ぶんぶん
18
【図書館】うぽっぼ同心の4作目。 淡々と進む話が気持ちが良い。 しかし、山が無い、捕物とか剣戟がないと茶飲み話になってしまう。 まあ、それが「うぽっぼ」の良い処でもあるのだが。 しかし、2006年の作を2023年に再出版したな。 読んだのかも忘れていました、運よく未読でしたが、気を付けねばならないですね。 とにかく、長尾勘兵衛が達者で良かった。2024/02/08
かずくん
4
うぽっぽ同心長尾勘兵衛 かっこいいね。勧善懲悪だね2024/06/02
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