出版社内容情報
手紙をいただいたときはただの連絡用、ただの日常の一コマとしか考えていなかったのに、時を経て手にすると、どれも奇蹟のように輝いているではないか。歳月が日常を奇蹟に変えたのか、それとも死の介在がそうしたのか――。読売新聞に連載中のコラム「四季」の二〇一九年四月から一年分を収録。
内容説明
亡くなる四か月前の丸谷才一さんからいただいた手紙を読み返した。ただの連絡用としか考えていなかったのに、奇蹟のように美しい光に包まれている。歳月が日常を奇蹟に変えたのか、それとも日常は日常のままはじめから輝いているのか、いま考えているところである―。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇一九年四月から一年分を収録。
目次
四月
五月
六月
七月
八月
九月
十月
十一月
十二月
一月
二月
三月
著者等紹介
長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年(昭和29年)生まれ。俳人。「読売新聞」に詩歌コラム「四季」を連載中。朝日俳壇選者、俳句結社「古志」前主宰、インターネット歳時記「きごさい」代表、「ネット投句」「うたたね歌仙」主宰。著書に、句集『虚空』(読売文学賞)のほか、『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)などの俳論、エッセイ、日本文化論がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。