出版社内容情報
糖尿病のリスクが高いと診断された夫・正彦さんのために、陽子さんは食事療法に立ち向かう。その思わぬおまけ、とは? 兄妹猫のうち兄猫だけをダイエットさせるには? 表題作他2編、巻末に夫婦対談を付す。
内容説明
夫・正彦さんだけでなく愛猫・天元までもが糖尿病予備軍と診断されて…。猫と夫のダイエットに奮闘する陽子さんの日々を綴った「ダイエット物語」二篇と「大腸ポリープ物語」に加え、書き下ろし「リバウンド物語」を収録。巻末に、夫婦対談「素子さんの野望」を付す。
目次
ダイエット物語…ただし猫
ダイエット物語…今度はヒト
大腸ポリープ物語
「大腸ポリープ物語」を書き終えて―松生恒夫先生に聞く
リバウンド物語
夫婦対談「素子さんの野望」―手嶋政明×新井素子
著者等紹介
新井素子[アライモトコ]
1960年東京生まれ。立教大学独文科卒業。高校時代に書いた『あたしの中の…』が第一回奇想天外SF新人賞佳作を受賞し、デビュー。81年『グリーン・レクイエム』、82年『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムコ
35
猫とヒトのダイエット物語。面白かったです。陽子さんが、スポーツクラブでウォーキングしながら、本を読むゲラも読む、というのに笑いました。猫に「お腹すいた~❗」と鳴かれるのは辛いよね。2019/08/31
青龍
22
元の単行本も読んだけど、書き下ろし目当てで購入。表紙がいいわ! そして、久しぶりに拝見した素子先生の姿。太ったと、ご自身や他の方のエッセイ(先日亡くなった漫画家さん)に書いてありましたが、本当にふくよかになったのに、驚きました(かなり、失礼)。私がサイン会に行っていたのは、素子先生が20代のころ、とっても細い方という印象だったもので…デビュー数年後から読み始めた私は、こういうエッセイ風作品を読むと、久々に古い友人に会ったような気持ちになります。2019/10/22
窓(。-_-。)
21
★★★☆☆ ポッチャリ猫の表紙に惹かれて 手に取った お初の作家さん。 エッセイかのようにサラサラ読めます。 人も猫も健康が一番! うちの猫もダイエットが必要?なので参考になりましたv(´▽`*) 2023/04/14
はなん
19
単行本にて既読。文庫化で新たに読む。こちらはその後短編と夫婦対談のおまけ付き。猫ズと人ズのダイエットが中心ではあるのだが、そこに見え隠れするご両親の介護や年金問題などかなり重いものなのに軽妙な語り口で書かれていることに気持ちが動く。決して読み流せないお話をさらりと描き虚実織り交ぜてお話を作り上げ、それがまた読み手に響くのだ。天元くんとこすみちゃんの表紙と裏表紙。撮影エピを某サイン会で話してくださってたことからクスっと笑いつつ拝見し、怒っていてもこすみちゃん美猫だな〜と思いました。リバウンドなし頑張れ!2019/09/05
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13
【猫は莫迦だし燃費いい】「誇りを持て!」天元の肩(と思われる部分)を掴んで揺さぶる旦那さん、最高。勝手にドアノブ開放術を体得するわ(但し閉めない)、下味つけておいたラム肉を台所から盗んで引きずるわ、あえて熱中症ムーブに走るわ...この兄妹、予測不可能。2020/07/19