内容説明
捜査一課の刑事・朝倉は、陸自の空挺団出身の変わり種。都内で自衛官の首が切断される猟奇殺人事件が起こり、自衛隊の警務官が捜査本部に乗り込んできた。互いの矜恃をかけて捜査を進める男達だが、朝倉は警務官が抱える秘密―駐屯地で首を切られて死んだ別の自衛官の存在を知る。さらに米国海軍犯罪捜査局も絡み、事件はより複雑な様相に…
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
111
この著者の作品は、最近「迷宮の門」という刑事ものを読んで楽しめたからです。たくさんの作品が出ていることを知りませんでした。少しシリーズものを読んでいこうというので手に取りました。自衛隊のエリートでかなり体力のあった主人公が演習中のけがで、スピンアウトして刑事になっています。自衛隊員が首を斬られて殺される事件で、警視庁と自衛隊の捜査部署との捜査が始まり、最後は主人公の活躍で、というお決まりの感じですがかなり楽しめました。2019/02/02
future4227
49
左右の目の色が違う虹彩異色症、オッドアイ。事故の後遺症とはいえ、睨みを効かせるにはうってつけのツールとして有効活用しているところが逞しい。元自衛隊の最強特殊部隊から警察官へ転職という異色の経歴を持つ主人公だが、とにかくつえーつえー。今回はたまたま相手が強敵だったので宝の持ち腐れにはならなかったけど、ふつう刑事にここまでの強さはいらねーだろ。と言いつつも、渡辺氏の小説はやっぱりこうでなきゃ。いずれ狂犬シリーズと傭兵代理店シリーズともコラボして欲しい。2018/12/20
ひほ
32
読友さんからお借りした本。他に慌てて読まなくちゃいけない本がなかったのでゆっくりじっくり読めてよかったです。自衛隊と警察と米国海軍犯罪捜査局の3者が絡んで事件の謎が解明されていくかなり壮大なミステリーでした。2017/11/09
ち~
26
かつて自衛隊で選りすぐりのエリートだったが、怪我により退官を余儀なくされた刑事・朝倉が主人公のシリーズ物。 残虐な仕掛けで殺された2人の自衛官。それは米軍をも巻き込んだ事件で、自衛隊・アメリカ海軍の捜査官と、時に反発し時に協力しながら行動を共にする。過激な妨害があったり、上司の命令を無視して謹慎処分をくらったり。ならばと単独で捜査するなどテンプレな所もあるが、こういう熱い話は大好き。朝倉さんの左眼に睨まれてみたいもんだ(キャ〜♡)2023/12/03
Yumi
22
《図書館本》刑事物好きなので読んでみた🎶みんなの感想みると好き嫌いがはっきりわかれるこの本。米軍が絡んでくるとちょっと厄介だけどまぁまぁ楽しめた🎶桂木さん、好き笑こんな上司いいな♡シリーズ物だけど次作はいいかな😅2020/02/26