感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shimashimaon
3
史実と創作を織り交ぜながら、最後まで心を揺さぶる物語でした。現代に繋がる近代政治史において起こったこと、残酷な行為も端然たる決断も、多様な視点から学び考えていきたいと思います。2022/03/03
宮崎太郎(たろう屋)
2
読み終わってとても濃密な歴史大河でした。創作と事実が刺激的で強い物語だと思う。反面、もう少し長く巻数を伸ばしても良かったように思います。 安彦氏の近代3部作、他の作品も読んでみたいし、僕もこのストーリーをそのまま延長させて、日中戦争開戦までの東アジアの物語も読んでみたかった。2024/03/26
ウチケン
2
「日清戦争は川上操六の作品。」と言ったのは半藤一利さん。安彦良和に言わせたら「睦奥宗光とのお二人の共同作業によって産み落とされたもの。」言うでしょう。維新の功労者と言われる人達が、明治以後の日本の進路を正しく舵取りしたのかと考えると、色々思うところがよぎってくる。最終巻の内容は濃すぎて詰め込みすぎの感があり、せめて5巻まで延ばして欲しかった。この先の時代は『天の血脈』へと流れていくが、『虹色のトロツキー』とは時代が空きすぎる。辛亥革命〜満州事変あたりまで描いてくれたら全部繋がるのになぁ。2015/09/27
トーヘン
2
終わらせ方は急だった感はあるが、このような終わり方しかないいんだろうと思えるような内容だった。良いマンガでした。2015/06/10
さとうしん
2
若き日の内田良平、そして革命家となった孫文と宮崎滔天が登場し、現在連載中の『天の血脈』と話が繋がった。風間と陸奥宗光の対話を見てると、本作が安彦流の『坂の上の雲』なのかなと思った次第。その安彦版『坂の上の雲』と安彦版『古事記』が結びついた『天の血脈』がどうなっていくのか、期待半分不安半分です…2014/12/24