中公文庫<br> 白檀の刑〈上〉

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中公文庫
白檀の刑〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 417p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122053663
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C1197

内容説明

清朝末期、膠州湾一帯を租借したドイツ人の暴虐の果てに妻子と隣人を奪われた孫丙は、怒り心頭し鉄道敷設現場を襲撃する。近代装備の軍隊による非道な行いの前には、人の尊厳はありえないのか。哀切な猫腔が響き渡り、壮大な歴史絵巻が花開く。現代中国文学の最高峰と誉れ高い莫言文学、待望の文庫化。

著者等紹介

莫言[モオイエン]
1955年、山東省高密県に農民の子として生まれる。幼くして文革に遭い、小学校を中退。兄の教科書や旧小説で文学に目覚める。76年に人民解放軍に入隊。85年に『透明な赤蕪』でデビュー。翌86年、『赤いコーリャン』で、倫理を超える農民の生命力を描いて絶賛される。『白檀の刑』で、第1回鼎鈞文学賞を受賞

吉田富夫[ヨシダトミオ]
1935年、広島県生まれ。63年、京都大学大学院修了。佛教大学文学部名誉教授。現代中国研究会会長。中国現代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

83
ノーベル文学賞作家莫言の作品。清朝末期の中国処刑人を生業とする一家がドイツ人の暴虐に立ち上がり・・という話だが、訳のせいなのか 文体がややくどい感じ。下巻の盛り上がりに期待。2012/12/02

長谷川透

32
裏表紙の粗筋だけを読めば、西洋列強に国土を蝕まれ日清戦争の敗北後の新王朝の没落、そして列強統治による暗澹たる市民の生活を色濃く精緻に書かれた小説を想像してしまう。実際、処刑の描写はおぞましく、慄く場面も多かったが、物語は荒唐無稽であり、この界隈に生きる人物はほとんど例外なく滑稽で暗い時代に生きているとは思えないほど勢いがある。『白檀の刑』という題名の重々しさとは裏腹に、気構えて読む必要など微塵もない。ノーベル文学賞の候補に挙がる前には全く知らなかった作家であるが激動の渦中で執筆している作家の勢いを感じた。2012/10/24

そふぃあ

27
残虐で汚くて口が悪いけど面白いなと読んでいた。けれど処刑の章は読みながら手が震えて身体がサーッと冷えてくのが分かって、その後しばらく怖くて動けなかった。怖がりなので事前に凌遅刑とは何なのかWikipediaで調べて読んだのだが、概要だけを知るのと具体的にどんなやり方でどんな様子で処刑が進むのか知るのとでは天と地ほどの差があることを思い知った。処刑人はただ残虐なのではなく、職人の高度な技や心持ちが求められることがこの本には記してある。しっかりやらなければお上の怒りを買い処刑人自身の首が飛ぶことになるからだ。2024/02/28

taku

25
清朝末期を背景にする視点。その細胞に文化を受け継いでいる人のセンスは一味違う。一人称語りの旋律が哀切を奏でる多声音楽。内なる想いも、絡み合う感情も、処刑の場面も、この時代が全てを協和させる。血と汗と涙を流し、臓物に糞まで小道具にする泥臭い舞台。猫腔の歌が聞こえるこの小説は莫言が演出する大芝居。傑作の予感。2018/05/31

nbhd

25
偉大だ。炸裂だ。莫言だ。もはや完全な虜…というより先生の狂信者になりつつある。冷静でいられなくて、きゃっきゃっきゃっきゃしている。登場人物たちの向こう側に荒く叫ぶタイガー&ドラゴンが見えたよ。下巻へ。2014/12/02

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