出版社内容情報
キツネとオオカミは友達どうし。なのにオオカミが変なのです。なんだかキツネをさけてるみたい。「どうしてなの?オオカミさん」 3才から
内容説明
キツネとオオカミはともだちどうし。だけど、オオカミがちかごろへんなのです。なんだか、キツネをさけてるみたい。「どうしたの?オオカミさん。ぼくたち、ずっとともだちだよね!?」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
271
内田麟太郎・文、降矢なな・絵のコンビによる「ともだち」シリーズの1冊。今回の主役はオオカミ。「オオカミは森一番の乱暴者」との評判を覆すわけにはいかない、ほんとうは心優しいオオカミの葛藤を描く。真相がわかったキツネもそっと見守ることに…。絵はいつものように明るく軽快。オオカミは颯爽と、そしてキツネは相変わらずなんだかちょっとズルそうな顔つきに描かれる。ちょっと気の毒だ。人気のシリーズのようで、既に十数冊が出ている。2025/06/13
匠
140
オオカミ君のことがもう好きで好きでたまらないキツネ君がやばい(笑)木から落ちたクマの看病をするために、キツネと遊んでいても途中で切り上げて帰り、こっそり変装までして通うオオカミ。不審に思ったキツネは疑心暗鬼と嫉妬心でいっぱい。最初のうちは健気に独りで遊んでいるものの、とうとう尾行。そこでオオカミの真実を知る・・いや~面白かったです。信頼関係と友情の話なんだけど、いろいろ深い部分もあって。子どもの世界ならクマも一緒に3人で遊ぶようになるはずなのに、そうならないのがなかなか新鮮(笑) 2014/08/09
やすらぎ
131
凶暴な狼。残忍で誰もが恐れている存在。そういうイメージのついた物語は多いけど、その逆に慈悲深い狼も描かれる。どちらが本当の姿なのだろう。きっと後者だと思う。狼とキツネは大の仲良し。ちょっと用事があるから今日は早く帰るね、えっ、何があったの。いつも一緒にいると少し離れるだけで、それが繰り返されるだけで、不安に陥るもの。大きなクマは森の動物の中では力持ちだけど、いつも元気とは限らない。助けたい、でもぼくは狼。葛藤の中でやさしさが上回って駆け回る姿に深い愛を感じる。森のために、他者のためにありたい、素敵な物語。2025/10/18
おくちゃん👶柳緑花紅
97
惚れた‼なんて素敵なオオカミさんなの‼不安になるキツネさんの気持ちもよくわかる。オオカミさんは、クマのからかい歌を歌いながら、クマさんの大好物のクリを踏まないように歩いていく姿‼カッコ良すぎ。心がキラキラする絵本。降矢ななさんの、絵も生き生きとしてとても好きです♪2016/11/02
masa@レビューお休み中
97
【再読】仲がいいことは良いこと。キツネとオオカミは、毎日会っては一緒遊んでいます。来る日も来る日も仲良しのふたり。ところが、ある日からオオカミの行動が変化するのです。ちょっと遊んだだけで帰ってしまったり、用事があると言ったり、キツネと遊んでいても、ソワソワ落ち着かなかったり…。まるで、別の大切な人との約束があるかのように様子がおかしいのです。オオカミは、なんでそんなことをするのって思うかもしれないですが、案外僕たちも同じことをしているような気がしますね。2014/08/15




