内容説明
創作ノートを精査することで、内容、舞台、そして発表時期のまったく異なる代表作『夷狄を待ちながら』『恥辱』に続編関係を見出し立体的に読解する、クッツェー研究の新たなる到達点。
目次
第一章 過去―死の二つの意味(死の二重性について;「誰も死に値しない」 ほか)
第二章 過去から現在―生と死のパターン(『夷狄を待ちながら』の創作ノートに記された初期構想;『夷狄を待ちながら』の初期構想と完成版『夷狄を待ちながら』 ほか)
第三章 現在―父娘のパターン(『恥辱』以前―『夷狄を待ちながら』の創作ノートおよび『夷狄を待ちながら』における父娘関係;ソラヤとその父 ほか)
第四章 現在から未来へ―オペラと犬(イタリアのバイロン;オペラ構想の変更―デイヴィッドの変化 ほか)
第五章 未来へ―ルーシー(死の影;ルーシーの抵抗 ほか)
著者等紹介
川村由美[カワムラユミ]
早稲田大学大学院人間科学研究科ほか非常勤講師。桐朋学園大学音楽学部演奏学科を卒業後、音楽および舞台全般に関わる雑誌編集等を経て、早稲田大学大学院文学研究科に進学。2019年に博士号(文学)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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