出版社内容情報
国産スーパーコンピュータ「京」が「2位じゃダメなんでしょうか」と槍玉に挙げられてから十数年、世界一に輝いた国産スーパーコンピューター「富岳」。新型コロナ対応で注目の的だが、真の実力は如何に? 「電子立国・日本」は復活するのか? 新技術はどんな未来社会をもたらすのか? 莫大な国費投入に見合う成果を出せるのか? 開発責任者や、最前線の研究者(創薬、がんゲノム医療、宇宙など)、注目AI企業などに取材を重ね、米中ハイテク覇権競争下における日本の戦略や、スパコンをしのぐ量子コンピュータ開発のゆくえを展望する。
内容説明
世界一に輝いた国産スーパーコンピュータ「富岳」。新型コロナウイルス対応で注目の的だが、真の実力は如何に?「電子立国・日本」は復活するのか?新技術はどんな未来社会をもたらすのか?莫大な国費投入に見合う成果を出せるのか?開発責任者や、最前線の研究者(創薬、がんゲノム医療、宇宙など)、注目AI企業などに取材を重ね、米中ハイテク覇権競争下における日本の戦略や、スパコンをしのぐ量子コンピュータ開発のゆくえを展望する。
目次
第1章 富岳(Fugaku)世界No.1の衝撃(富岳のAI処理能力で、GAFAも追い越せる―松岡聡(理化学研究所・計算科学研究センターセンター長)
スパコン開発に必須な「技術への投資感覚」―清水俊幸(富士通・プラットフォーム開発本部プリンシパルエンジニア))
第2章 AI半導体とハイテク・ジャパン復活の好機(富岳の「使いやすさ」は米中スパコンを圧倒―性能ランキング「TOP500」創始者に訊く―ジャック・ドンガラ(テネシー大学・計算機科学科特別栄誉教授)
逆転の発想から生まれた注目AI企業の自主開発スパコン―土井裕介(Preferred Networks・執行役員計算基盤担当VP))
第3章 富岳をどう活用して成果を出すか―新型コロナ対策、がんゲノム医療、宇宙シミュレーション(コロナ治療薬の候補を富岳で特定―創薬シミュレーションの実力―奥野恭史(京都大学大学院・医学研究科ビッグデータ医科学分野教授)
がん患者の命を救う全ゲノム解析とAI―富岳で劇的スピードアップ―宮野悟(東京医科歯科大学・M&Dデータ科学センターセンター長)
富岳を使えば銀河形成の過程を忠実に再現できる―牧野淳一郎(神戸大学大学院・理学研究科教授))
第4章 米中ハイテク覇権争いと日本―エクサ・スケールをめぐる熾烈な国際競争
第5章 ネクスト・ステージ:量子コンピュータ 日本の実力
著者等紹介
小林雅一[コバヤシマサカズ]
KDDI総合研究所リサーチフェロー。1963年群馬県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などを経て現職。情報セキュリティ大学院大学客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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