出版社内容情報
人類を苦しめてきた多くの病気、けが、不運に対する治療法をみつけだそうと試みてきた注目すべき方法につについて考察する。わたしたちが健康をたもち、人類を苦しめてきた多くの病気、けが、不運に対する治療法をみつけだそうと試みてきた注目すべき方法について考察する。50の事物をまとめて概観することで、数千年にわたって発展してきた、驚嘆すべき医学の歴史がここに明らかとなる。
ギル・ポール[ギルポール]
野口正雄[ノグチマサオ]
内容説明
ヒッポクラテスの木、『人体の構造』、鉄の肺、最初の心臓移植、幹細胞…世界を、人がより健康的に生きる場とするために、みずからの人生を捧げた非常に多くの先駆的な男女の、創意工夫にかんする驚くべき物語。人類と医学の壮大な物語!
目次
新石器時代の穿孔された頭蓋骨
エドウィン・スミス・パピルス
メソポタミアの粘土板
アタルヴァ・ヴェーダ
『黄帝内経』
ヒッポクラテスの木
アッピア水道
ディオスコリデスの『薬物誌』
ガレノスの静脈切開刀
ホテル・デュー〔ほか〕
著者等紹介
ポール,ギル[ポール,ギル] [Paul,Gill]
イギリスの作家。健康、歴史小説、ノンフィクションの分野で執筆をおこなっている。スコットランドのグラスゴー大学で医学を学んだ
野口正雄[ノグチマサオ]
1968年、京都市生まれ。同志社大学法学部卒業。医薬関係をはじめ、自然科学系の文献の翻訳に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あや
2
医療分野は全くの素人だが、古来や中世、最近の技術まで、ざっくりとした医療史の概念が得られて良かった。しかし医療の発展は本当にここ100年程度の事であり、それ以前は眉唾同然、特に消毒という観点が出てくるのがあまりに遅くて唖然としてしまった。細菌という存在が知られるのが遅かったので仕方ないのだが、四体液説や瀉血という間違った伝統の影響がいかに強かったか。中世絡みの医療史の本を探していたがあんまり見つからないのはこういうことかーと納得2020/10/08
めぐみこ
2
歴史を変えてきた医学の発見50項目。画期的な発見だけでなく、そこに行き着くまでの過程、体液説や瀉血など間違っていた物事についても触れられていて、勉強になった。紀元前3000~2500年頃の物を書写したというエドウィン・スミス・パピルスに記された治療手順が今でも行われているものだったり、義手の技術が想像よりずっと高性能になっていて細かい作業もこなせるようになっていたり、驚くこともたくさんあった。2020/04/11
Aby
2
タイトルの通り,図版多数.古くは新石器時代から,エボラ出血熱まで,医学とその周辺領域の技術について50のトピックを扱っている.WWIの H. Gillies の Tubed Pedicle Surgery と WWII の Guinea Pig Club についても載っていた.参考文献に R. Porter ”Blood and Guts: A Short History of Medicine” があり,やっぱりという感じ.こちらもおススメです.2018/04/18
光太郎
0
面白い2020/07/06