中公新書ラクレ<br> 「保守」のゆくえ

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中公新書ラクレ
「保守」のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506153
  • NDC分類 304
  • Cコード C1210

出版社内容情報

確かな価値や秩序原理を失って、世界は混沌に向かっている。日本もその潮流のなかで、どう振る舞うかが問われている。いま、文明が陥ったニヒリズムに対して、人間の生を復権するために保守思想の役割は大きい。 ただ一方で、現実政治の動きを背景に、保守とリベラルの意味について、いまさまざまな言論が巻き起こっている。「保守とは何か」をもう一度確認する必要に迫られているのが、現代という時代でもある。 そうした中、保守の論客として、産経新聞から朝日新聞まで、ときに厳しく、ときに人間味豊かに語ってきた著者が、ホームグラウンド『表現者』に長きにわたって書き続けた文章を集成したのが本書だ。「保守主義は政治の一部エリートのものではない。それは自国の伝統にある上質なものへの敬意と、それを守る日常的な営みによって支えられる」と著者は述べる。そこにあらわれた愛国心は排外的ではない。そして特別な階層や集団の専売特許ではありえず、まさに国民的な課題だといえると告げる。柔軟で成熟した保守思想の深みを、味わいのある文章であらわした名作。

佐伯 啓思[サエキケイシ]
著・文・その他

内容説明

世界の無秩序化が進み、日本も方向を見失っている今、わたしたちは、「保守とは何か」を確認する必要に迫られている。改めて、成熟した保守思想の意味を問い直し、その深みを味わいのある文章で著したのが本書だ。「保守主義は政治の一部エリートのものではない。それは自国の伝統にある上質なものへの敬意と、それを守る日常的な営みによって支えられる」と、著者は述べる。本書が見せる保守思想へのまなざしは、ときに厳しくもまた柔軟で人間味豊かだ。

目次

巻頭二論(無秩序化する世界のなかで「保守思想」とは何か;「近代日本のディレンマ」を忘れた「現代日本の楽園」)
第1章 価値の喪失(革命幻想の末路;「あの戦争」は風化していない ほか)
第2章 意味ある生とは何か(「働くこと」の再構築;反核国家の「資格」 ほか)
第3章 歴史について(回帰する歴史と漂流する歴史観;ポツダム宣言の呪縛 ほか)
第4章 国民国家のために(欲望と暴力の支配する世界;傷ついたヨーロッパ ほか)

著者等紹介

佐伯啓思[サエキケイシ]
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。東京大学経済学部卒。同大学院経済学研究科博士課程単位取得。滋賀大学、京都大学大学院教授などを歴任する。2007年正論大賞受賞。著書に『隠された思考』(サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(読売論壇賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トラ

7
著者は保守主義の立場から現代を見つめています。本書で最も古い評論はイラク戦争の頃ですが、著者は批判的です。個人的に、この戦争の頃から「保守」とはなんなのかをより一層、意識する必要があったのではないかと考えています。著者の透徹した眼差しは、今この時代にこそ必要なものなのではないかと思いました。2018/05/12

マウンテンゴリラ

4
私の知る限り、先日亡くなった西部邁氏の弟子筋(?)の中で最も信頼できる人、というのが私の著者に対するイメージである。本書においても、その言論内容の逐一に対して、肯かざるを得ないが、それが高じて、西部教、佐伯教の信徒のようになることは自身も戒めなければならない。それは、本書でのテーマでもある「保守」の本義にも反することになるであろうから。そういう意味でも、保守というのが本来、崇め祭られるような主義というものとは根本的に相容れず、人間の理性に過度の信頼や警戒を抱くことなく、→(2)2018/08/18

鬼山とんぼ

1
私はひと回り下の不真面目な後輩だが「西部流」保守主義が好き。大学で指定図書として西部邁のソシオ・エコノミクスを与えられたが精読したのは社会人になってから。保守系論客の本を乱読し一番格調高かった西部さんに感銘し、その系譜を引く佐伯さんも好きである。この本は随分前の評論が多数含まれているが、今の政治・経済情勢でも全く古びていないどころか、中国北朝鮮の軍備強化や皇室問題などホットな話題が持ち上がってきている。戦後の憲法や天皇の成り立ちなど、基本に立ち返った見解がバランスよくまとめられており、頭の整理ができた。2021/09/21

ラムダ

1
情報化社会で流されそうになりがちだけど、こんな一本筋を通す考えかたが必要だと思いました。2018/06/23

とむ

0
明治維新、大東亜戦争、グローバル化。その都度日本の国柄が翻弄されたが、施政者も国民も、明確な信念を持たないままに、ただ流されていったことが、今の混迷につながっているということだろう。「保守」とは何か、その定義すら曖昧な現状に対する憂いが伝わってくる。2020/02/04

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