TO文庫<br> 最後の医者は桜を見上げて君を想う

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TO文庫
最後の医者は桜を見上げて君を想う

  • ISBN:9784864725378

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内容説明

続々重版、25万部突破!本読み書店員が選ぶ「感動小説」第1位!
自分の余命を知った時、あなたならどうしますか?
死を肯定する医者×生に賭ける医者
対立する二人の医者と患者の最後の日々――
衝撃と感動の医療ドラマ!

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは? 究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!
【文庫書き下ろし】

<全国の書店員様からのおすすめコメント>

とてもとても重い作品で、死ぬ事について何度も何度も考えさせられました。その中で最後の最後に一粒だけ用意されていた小さな希望に私は自然に涙を流していました。
(TSUTAYA 三軒茶屋店 栗俣様)

「あなたは大切な人の余命を知った時、どうしますか?」対立する2人の医者を通して命の重さを考えさせられました。
(紀伊國屋書店 新宿本店 宮本様)

医者達が織りなす「生」についての物語は考えさせられる部分が多く、ラストは涙が止まりませんでした。
(オリオン書房 ノルテ店 澤村様)

著者の集大成的なこの作品は涙がこぼれる場面が多々ありますので通勤・通学中に読まれる場合はご注意ください。
(福岡金文堂 姪浜南店 林田様)

医師達の「本気」が文字から浮かびあがってくるようでした。彼らは本当に、強い。人間賛歌とはこのような作品のことを指すのではないでしょうか。
(宮脇書店 本店 藤村様)

死の恐怖が安らぎと受容に変わったとき、本当に生きる意味とは何なのか、迷いながらも最後まで戦い抜いた患者、医師達に涙があふれました。
(伊吉書院 類家店 上道様)

「死」を透かして見えてくる「生きる」ことの真の意味。死が怖れから安らぎに変わる瞬間をあなたは知るでしょう。
(東郷倶楽部 代表 医師 東郷清児)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

439
総合病院を舞台とした命の尊厳に関わる、医師と患者との心の葛藤を描いた作品。昔懐かしい『白い巨塔』や『振り向けば奴がいる』のような陽と陰の医師が対立するストーリーですが、人の死に対する重さが漂います。 患者の生を諦めない医師・死を選択する権利を主張する医師・両者の狭間で自分の医療に自信の持てない医師。それぞれの医師が、余命を宣告された患者との残された時間の中で、死か延命かの究極の選択の前に、患者自身にどんな決断を迫るのか…。 死への階段をどう生きるかを問いかける物語。ハンカチを用意してお読みください。2017/05/26

ソルティ

413
福原の考えがやや極端すぎるのと周りが桐子を受け入れなさすぎる、ってのはあるけど、2人の対立と間に立つ音山、3人の同期の医者の物語はとても考えさせられ有意義な読書だった。確かにどの考えも間違ってない。ただ1つの考えだけでは上手くいかない。3人が力を合わせることが必要だった。お互いを認めていい医療体制を作って欲しかった。でもやっぱり死に近いなら良質に生きることを選択した方がいいと思える。「「(略)病気で死んでいく人にしてあげられることって、普段私たちが想像しているよりもずっと⋯⋯」(略)「何も、ないんだよ」」2021/08/25

桜咲

333
図書館本。心身ともに疲れていて、生まれて初めて読まずに返却しようかと思ったけど、ちょっだけと読み始めたら、止まらなくなった。 登場人物が主役も端役も皆さん魅力的で愛すべきキャラクターで。医療的な知識も得られ、死に方、生き方について改めて考える機会をもらった。読んで良かった。2018/04/21

おかむー

294
表紙の雰囲気と「死を勧める桐子(キリコ)という医者」の時点でキャラクター小説と思ったがしっかりとした医療ドラマでしたよ。『たいへんよくできました』。冷徹に残された生のために死を勧める桐子。治療を諦めず奇跡を起こすことに情熱を燃やす福原。両極なふたりの間で命に向かい合うことに悩む音山。三人の医師が対する三つの死の先に生まれる希望とは…。序盤ではどっちつかずの調整役だった音山が主人公だとわかる中盤から俄然物語に引きつけられる展開が秀逸。「生きること」と「延命すること」の意味を考えさせられる。オススメです。2016/12/04

Renka☆*

286
最近よく読んでいる二宮さんの本。 医療系も書いていることに衝撃… 三つの短、中編小説だが、登場人物は基本変わりませんでした。 どの話でも途中涙が出そうになってしまった…2017/05/27

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